スーパー台風19号が関東地方に接近しているので、どこにも出かけられない。
昨日の金曜日に久々に入ってきた新築マンションの折り込み広告を眺める。亀戸駅徒歩2分の大規模タワーマンションの折り込み広告だ。
物件概要
- 【予告広告】秋葉原駅直通8分、駅徒歩2分。総戸数934戸、25階建。販売戸数/未定、1R(29.74m2)~4LDK(138.44m2)。予定販売価格/未定。2022年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の2年3か月後)。
新聞全紙大の折り込み広告は、かなりのスカスカ(写真)。
お気づきだろうか。
間取り図がどこにも掲載されていないのである。
新築マンションの折り込み広告には「間取り図」を掲載しなくてもいいのか?
業界の自主ルール「不動産の表示に関する公正競争規約」の施行規則「別表6」をみると、「建物の配置図及び方位」が「パンフレット等」への掲載を義務付けられているだけ。そもそも「間取り図」の掲載義務など、どこにも記されていないのである(次表)。
マンション環境性能表示ラベルも掲載必須ではない
ちなみに、この折り込みチラシには、マンション環境性能表示ラベルも掲載されていない。マンション環境性能表示ラベルとは、建築の断熱性や設備の省エネ性など、消費者が分かりやすいように4項目について三ツ星評価したもの(次図)。
都のHPをひも解くと、延べ床面積5千m2超のマンションは、広告に同ラベルを表示する義務があるのだが、「間取り図の表示のある広告」が対象となっているのである。つまり、間取り図を掲載していなければ、マンション環境性能表示ラベルも掲載しなくてもいいという建付け。
なぜ、そのような建付けになっているのかについて、13年前に都の担当者にメール照会したことがある。関心のある方は、「「マンション環境性能表示」の広告掲載の要件とは」ご参照。
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(本日、マンション広告1枚)