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羽田新ルート|中野区議会、国に見直しを求める意見書決議のチャンス

共産党中野区議団は、9月11日の定例会一般質問で羽田新ルート問題を取り上げたことで、区民に対する責任を果たしたことになるのだろうか。
現在の中野区議会のパワーバランスは、羽田新ルート推進派が5割を下回っているのだから、「羽田 空港新飛行ルートの計画中止を求める意見書」を決議するチャンスではないか。


もくじ

そのとき区議は中野区民に何と説明するのか

羽田新ルートは中野区内の26地域の上空を通過する(次図)。

羽田新ルートの影響を受ける町丁目マップ(中野区)
羽田新ルートが通過する地域名(中野区)」より

筆者の独自調査によれば、羽田新ルートの騒音影響を受ける人口割合が大きいのは1位渋谷区54%(12万人)、2位中野区53%(18万人)。

中野区民の5割が騒音の影響を受ける可能性があるというのに、中野区議会での議論は低調だ。中野区議会では18年に4回開催された定例会でも、19年に2回開催された定例会でも、一般質問で羽田新ルート問題を取り上げた区議はゼロ中野区議会 第1回定例会「羽田新ルート問題」一般質問なし)。


この9月に開催されている第3回定例会でも、22名も一般質問に立ちながら、区議会のHPに掲載された「一般質問一覧」を見る限り、羽田新ルート問題を取り上げた区議はゼロ。

そんななか、国交省が渋谷区議会と品川区議会で羽田空港新飛行経路の説明をしたことに関連した某ツイートを受けて、羽鳥だいすけ区議(共産)が「全く知りませんでした」とツイート

お疲れさまです
@HatoriDaisuke
国交省は羽田空港新飛行経路の説明を渋谷区議会と品川区議会でしたそうですが、中野区議会はいつですか?

某ツイート

品川区と渋谷区は区議会で説明をしているんですね。全く知りませんでした。中野区議会では今のところ、そのような予定はないです。

鳥羽区議 午後9:45 · 19年9月6日

 

この発言を踏まえ、G氏が同日「(略)共産党の区議まで受け身の姿勢でいいんですか、中野区は?」とツイート。また、筆者は「(略)中野区議会議員は、仕事をしているのだろうか…」とツイート。

すると、羽鳥だいすけ区議(共産)は9月10日、「受け身にしてたつもりなんか全然ない」とツイート

なんか、このツイートを見た人から、「羽鳥は受け身」とか「区民の声を聞いて仕事しろ」とか言われてるんだけど、2月には羽田空港新ルート問題で学習会を行い、選挙公約にもして、議会でも団として質問を行い、7月には区長に国交省に物申せと申し入れ行い、受け身にしてたつもりなんか全然ない

鳥羽区議 午前10:09 · 19年9月10日

 

来年1月末から小・中型の旅客機を使った試験飛行が開始される。そのとき初めて頭上から降り注ぐ騒音(東中野駅の騒音レベルは約70dB)を経験する中野区民はこんなことを思わないだろうか。「中野区議らはこの事態を防げなかったのか」「なぜ、中野区議らはこの事態を事前に教えてくれなかったのか」と。

そのとき、中野区議42名は区民に何と説明するのか。そのときも、羽鳥だいすけ区議(共産)は、区民に対して「受け身にしてたつもりなんか全然ない」といえるのだろうか……。

共産党中野区議団としての責任を果たした!?

G氏や筆者のツイートの影響を受けたからなのかどうかは不明だが、9月12日の一般質問に立つ羽鳥だいすけ区議(共産、2期、32歳)ではなく、9月11日の一般質問に立つベテランの来住和行区議(共産、7期、71歳)が羽田新ルート問題の質問をすることになったようだ

11日、来住区議の一般質問・区長の政治姿勢の中で、羽田空港の新飛行ルート問題について質問。質問全文を掲載致します。(以下略)

浦野さとみ中野区議(共産)ツイート午前11:24 · 19年9月12日

「1.区長の政治姿勢について」のなかで羽田新ルート問題を取り上げるらしい。

来住和行(共産)質問項目

  1. 区長の政治姿勢について
  2. 職員体制の強化と区民サービスの向上について
  3. 「子育て先進区」の実現について
  4. 東中野駅東口のバリアフリー化について
  5. その他

一般質問一覧|中野区議会)より

 

浦野区議(共産)のツイートをひも解くと、来住区議の質疑のポイントは次の2点。

 

共産党中野区議団(6名)は、9月11日の定例会一般質問で羽田新ルート問題を取り上げたことで、区民に対する責任を果たしたことになるのだろうか。

やるべきことは、国に見直しを求める意見書の決議

4月の統一地方選挙前の中野区議会では、羽田新ルートを推進する自公と都民Fの議席は5割を超えていた(56%)。でも、改選後は45%に減少(次図)。

パワーバランスの変化(中野区議会)
なぜ、教室型説明会が開催されない区があるのか」より

 

改選前の19年3月15日の定例会で、いさ哲郎議員(共産)から、議員提出議案第4号として、「羽田 空港新飛行ルートの計画中止を求める意見書」が提案されたが、「起立少数」により否決されている(4月の統一地方選に向けた選挙対策だったのか……)。

改選後、羽田新ルート推進派が5割を下回ったことにより、6月の定例会で渋谷区議会や品川区議会のように、羽田新ルート計画の見直しを求める意見書を決議する動きが出てきてもいいようなものだが、そうはなっていない。

現在の中野区議会のパワーバランスは、羽田新ルート推進派が5割を下回っているのだから、「羽田新ルート計画の見直しを求める意見書」を決議するチャンスではないか

しかも、羽田新ルートを所管する区民委員会の委員長は、「受け身にしてたつもりなんか全然ない」と公言した羽鳥だいすけ区議(共産)である。

区民委員会のメンバーは次の8名(敬称略)。

  • 【委員長】羽鳥だいすけ(共産)
  • 【副委員長】市川 しんたろう(自民)
  • 伊藤正信(自民)
  • 木村広一(公明)
  • 森たかゆき(立憲)
  • いさ哲郎(共産)
  • 石坂わたる(無所属)
  • 近藤さえ子(無所属)

「羽田新ルート計画の見直しを求める意見書」が決議されたからといって、現政政権が簡単に羽田新ルートの見直しを行うとも思えないが、今の区議会がやるべきことは、渋谷・品川の両区議会に続き、国に対して羽田新ルートの見直しを求める意見書を決議することではないか

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