レオパレス入居率、前年実績13カ月連続下回る(日経)
入居率が80%を下回れば、支払いが収入を上回る「逆ざや」に陥るちという。
レオパレス、8月の入居率80.21% 13カ月連続低下
レオパレス21が6日発表した8月の入居率は80.21%で、前月から0.46ポイント下がった。昨年春に施工不良問題が表面化してから、前年実績を下回るのは13カ月連続となる。改修工事が遅れている影響などを受け、8月の入居率は計画値を4ポイントほど下回り、入居率の回復が遅れれば業績への影響が出かねない。(中略)
入居率が80%を下回れば、支払いが収入を上回る「逆ざや」に陥る。入居率の低迷がこれ以上続けばレオパレスの経営に打撃となりうる。(以下略)
(日経新聞 9月6日)
日経の記事によれば、レオパレスの入居率は13か月連続で低下しているという。
レオパレス21が公表しているデータで確認してみよう。
レオパレス入居率80%割れは間近
レオパレスの施工不良問題が表面化したのは18年4月27日。入居率はその前月の3月の93.72%をピークに下降傾向にあり、80%割れは間近(次図)。
「月次データ|株式会社レオパレス21」を元に筆者作成
上図はレオパレスが管理している全住戸57万戸が対象。
「施工不良調査対象物件(優先調査対象物件)」と「そうでない物件(優先調査対象物件以外の物件)」のそれぞれの入居率の推移を可視化したのが次図。
「優先調査対象物件以外の物件」の入居率は93%を上回っているが、「優先調査対象物件」は60%を切るまでに低下している。
「施工不備発覚後における物件類型別入居率推移|株式会社レオパレス21」を元に筆者作成
「施工不良調査対象物件(優先調査対象物件)」の調査と補修が完了しないと募集を再開することができない。入居率の低下はまだまだ進行するのか……。