レオパレス21が施工した不良物件は6月末時点で1万9689棟に拡大。
同社発表資料やマスコミ報道情報は数値データの羅列で、全体像が把握しづらいので可視化してみた。
レオパレス施工不良1万9000棟超に(日経記事)
レオパレス21は7月9日、新たに2923棟で不備が見つかったと発表。同社が施工した不良物件は6月末時点で1万9689棟に拡大した。
レオパレス、新たに施工不良3000棟 1万9000棟超に
レオパレス21は9日、過去に施工したアパートで、新たに2923棟で不備が見つかったと発表した。不備が見つかった物件数は5月末時点の1万6766棟から、6月末時点で1万9689棟に拡大した。同社は昨春に施工不良の問題が表面化してから、すべての物件で不備の有無を調べており、全体の7割で調査を終えた。
同社は全3万9085棟の物件で調査を進めている。6月末時点で調査を終えた物件の約8割で延焼を防ぐ部材が全くなかったり、隙間があったりする不備が見つかった。(以下略)
(日経新聞 7月9日)
不良物件の判明状況の推移を可視化
昨年4月に発覚したレオパレス21の界壁施工不備問題。調査結果が日発表されるたびに、不良棟数が増加している状況となっている。なぜなのか?
同社発表資料やマスコミ報道情報は数値データの羅列で、全体像が把握しづらい。
そこで、同社が過去に発表した資料をひも解き、不良物件の判明状況の推移を可視化してみた(次図)。
同社が施工した全3万9085棟のうち、「不備あり」が判明したのは9,170棟(6月末現在)。これとは別に「軽微な不備」は10,519棟(同)。日経が報じた1万9689棟は、「不備あり」と「軽微な不備」の合計なのである。
「未判定」(≒調査中)がまだ13,093棟(全体の33.5%)残っているので、今後、さらに施工不良棟数が増加するのではないか……。