第1フェーズから第5フェーズまでに開催されたオープンハウス型説明会の来場者数の合計は2万7,900人。23区で騒音の影響を受ける100万人超に対して3%にも満たない。
第5フェーズの説明会来場者11,100名
国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」に5月10日付で、「羽田空港のこれから「ニュースレター」第11号(2019年春)発行について」のお知らせが掲載されていることに気がついた(次図)。
2枚のモノクロのニュースレターPDFを開くと、「首都圏31会場で36回にわたりフェーズ5の説明会が開催されました」という見出しが飛び込んでくる。
フェーズ5のオープンハウス型説明会には、延べ11,100名を超える来場者があった旨が記されている。
開催期間中は、のべ11,100名を超える方々に来場いただき、騒音や落下物への具体的な対策を求めるご意見や情報提供についてのご要望など、さまざまな声が寄せられました。
また、各自治体からの要請に応えて地域ごとの説明会も開催しています。
地域住民の関心は急激に高まっている
オープンハウス型説明会は2015年以降、5つのフェーズで展開されている(次表)。
第1フェーズから第5フェーズの来場者数の実績を可視化したのが次図。
第5フェーズでは、延べ来場者数だけでなく、1日の平均来場者数も大幅に増加していることが分かる。羽田新ルートへの地域住民の関心は急激に高まっているのである。
第5フェーズまでの説明会来場者2.8万人は騒音影響を受ける住民の3%にも満たない
第1フェーズから第5フェーズまでに開催されたオープンハウス型説明会の来場者数の合計は2万7,900人。
2万7,900人という人数は多いのか、少ないのか。少なすぎて涙が出てきそうな人数だ。なぜならば、23区で騒音の影響を受ける100万人超(筆者調査)に対して3%にも満たないからである。
国交省は、問題共有型の「教室型説明会」ではなく、情報共有化を妨げる「オープンハウス型説明会」での実績作りに精を出している。石井国交大臣が言うところの「丁寧な情報提供」にも「幅広い理解を得ること」からも遠いのが実態。