「おもてなし規格認証」をご存じだろうか?
おもてなし規格認証とは
おもてなし規格認証とは、国内事業者のサービス品質を「見える化」するため、経産省が音頭を取って2017年に本格運用が開始された制度。
サービス品質を「見える化」し、サービス産業の活性化、生産性向上の実現を目的としている。
例えば、顧客へのサービスの理解・徹底、人材の確保・育成など、サービス業務のマネジメントに関して30項目への適合を確認し、有償認証を含む4つの認証で基準を満たせば、マークや登録証または認証書により、対外的にサービス品質の表示が可能となるのだ。
おもてなし規格認証制度は、「紅」「金」「紺」「紫」の4段階認証。最高位は紫認証(次図)。
おもてなし規格認証制度を取得し、維持し続けるには結構な費用(審査料・認証料・更新料)を要する(図参照)。
(おもてなし規格認証リーフレット|経産省)
この構図はなんだか、グッドデザイン賞と似ていないだろうか(グッドデザイン賞は20万円でもらえる?受賞率は4割)。
登録数が多いのは9業界
おもてなし規格認証には何件くらい登録されているのか?
「登録事業者検索」機能を利用して、業界別の登録者数を調べた結果を下図に示す(3月27日現在)。
登録数が多いのは次の9業界。
※( )数値は、最高位の「紫認証」件数。
- 卸売業、小売業(1)
- 宿泊業、飲食サービス業(4)
- 金融業、保険業
- 生活関連サービス業、娯楽業
- サービス業(他に分類されないもの)(2)
- 製造業(3)
- 学術研究、専門・技術サービス業
- 建設業
- 医療、福祉
ちなみに、不動産業(物品賃貸業を含む)の登録件数は1,654件(うち、金33、紺3、紫0)。
※「紅」は直近3千件まで表示しか表示されない。