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SUUMO特集記事タイトル、8年間の変遷を可視化

SUUMO新築マンション首都圏版の特集記事のタイトルは毎回、あまり代り映えしないように思われるかもしれないが、長年観測しているとずいぶんと変わってきたように感じている。
過去8年分(393冊)の特集記事のタイトルをテキストマイニングしてみた。


もくじ

SUUMO特集記事タイトル8年分をテキストマイニング

SUUMO新築マンション首都圏版の特集記事のタイトルは毎回、あまり代り映えしないように思われるかもしれないが、長年観測しているとずいぶんと変わってきたように感じている。

特集記事のタイトルとは、SUUMOの表紙にデカデカと書かれている次のようなキャッチコピーのことだ。

  • (19年1月29日号)差はどこ? 高級マンション 標準マンション
  • (19年2月5日号)首都圏の街 資産価値 BEST100

SUUMO新築マンション首都圏版

この8年間で、どのように変わってきたのか?

特集記事のタイトルとはいえ、膨大な文章データである。どのようにすれば効率的に料理できるのか。

じつは、筆者が最近はまっているフリーソフト「KH Coder」を利用したテキストマイニングで分析が可能なのだ。

調査対象は、「SUUMO新築マンション(首都圏版)」の11年度(4月5日号~)から18年度(~3月5日号まで)、8年分(393冊)とした

「特徴語」上位10語の変遷

「KH Coder」を使って、年度ごとに抽出した特徴のある言葉(以下、特徴語」)のうち、上位10語を次表に示す。

ザックリ言えば、11~14年度は、「年収別」や「お金」、「価格」や「額」といった、おカネにまつわる言葉が上位を占めている。15年度から18年度に向かうにつれて、おカネにまつわる言葉が下位になっている。特に18年度は「年収」が10位にランクインしたのみ。

年度別「特徴語」上位10語

特集記事は「おカネ」から「住む場所」に変化

対応分析(コレスポンデンス分析)手法を駆使して、特徴語の上位60語を可視化することで、特集記事タイトルの変遷を読み解くことができる(次図)。

対応分析(コレスポンデンス分析)

  • 11~14年度は、「おカネ」にまつわる特集記事(図の左上)が多かったことが分かる。
  • マンション価格が高騰し庶民には手も足も出なくなった15・16年度は「おカネ」にまつわる特集記事は減少した。
  • 17・18年度は、「住む場所」にまつわる特集記事(図の右側)に移っている

なお、筆者は次のように、横軸は「価値観」軸(おカネ/住む場所)、縦軸は「評価の視点」軸(部分的/全体的)を示していると解釈した。その理由は次の通りだ。

  • 図の左側に「年収別」「頭金」「給料」「価格」「住宅ローン」、右側に「東京」「首都圏」「市区」「東京23区」「空」といった言葉が分布していることから、横軸は「価値観」軸(おカネ/住む場所)を示していると解釈した。

  • 図の上側に「間取り」「設備」「3LDK」「実例公開」、下側に「未来予想図」「正解」「誤算」といった時間に関わる言葉が分布していることから、「評価の視点」軸(部分的/全体的)を示していると解釈した。

特集記事は「おカネ」と「街」の話題が中心

さらに、共起ネットワーク分析をやってみた。この分析によって、どんな言葉が多く出てきていて、どの言葉とどの言葉が一緒に使われているのかを探ることができる。

特徴語上位60語を対象に、共起ネットワーク分析した結果を次図に示す(円が大きいほど出現回数が多く、線が太いほど関係性が高いことを表している)。

共起ネットワーク分析

色で分けられたネットワークの言葉を見て、筆者がエイヤっと付けた見出しは、「おカネの話題」「街の話題」「間取り・設備の話題」。

円の大きさは「特徴語」の頻度の大きさを表すことから、特集記事は「おカネの話題」や「街の話題」を数多く取り上げている一方で、マンション本体の「間取り・設備の話題」についてはあまり取り上げていないということが分かる。

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2019年6月1日、このブログ開設から15周年を迎えました (^_^)/
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