不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


羽田新ルート|品川区議会「19年第1回定例会」質疑応答

品川区議会の「19年第1回定例会」本会議で羽田新ルートに関して、代表質問(2月20日)2名、一般質問(2月21日)1名の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約8千500文字)しておいた。

※以下長文なので、時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

※答弁は都市環境部長


若林ひろき議員(公明、代表質問)

若林ひろき議員(公明)
若林ひろき議員(公明党、区議4期、元住友倉庫、創価大学卒、58歳)

若林:事前の検査飛行について

羽田新飛行ルートについてです。
私どもは、昨年第2回定例会で国が発表した落下物・騒音の各種対策では区民の不安は払拭されておらず、議会および品川区が求めていた教室型説明会も実施されず、周知が不十分なため、区民の理解が得られていないことを述べます。

そして様々な危険性が指摘されるなかで、品川区上空の飛行は多くの区民に理解しがたい現状があり、新飛行ルート案を容認することはできないことを訴え、品川区の見解を質しました。

これに対し区は「意見を重く受け止める」とし、「国がさらなる具体策を示さずにこのまま計画を進めることは区として納得できず、区民の立場に立ち、地域の声をしっかりと国に届け、今後の更なる具体的な対応策を今まで以上に強く国に求めていく」と答弁しました。

その後、区長は11月に国交省に赴き、教室型説明会、騒音低減、落下物対策等を要望し、12月からは教室型説明会が始まり、防音工事のための調査も行われます。
区民の立場に立ち、地域の声を国に届けることが区の責務と思います。

たとえば、視覚に障がいのある方が、大井町の音響式信号機のある横断歩を道渡ろうとしたとき、信号機の音がかき消されるような大きな音が発生したため、赤信号を渡ろうとしてあわや事故になりかねない現場を目の当たりにしました。

39万区民等、多く方にどれほどの影響を及ぼすのか、いまだ不安の払拭や理解は得られていない状況です。
「できるならば頭上の低空飛行はしないでほしい」、「滑走路を増やすなど、今まで通り海上ルートとしてほしい」。また、「実際にどのように聞こえたり見えたりするのか、実験してほしい」などの声をお聞きします。

新飛行ルート案直下の他区の対応を見ると、港区や目黒区は、意見・要望書等を提出。新宿区は、ルート案については唯一無二ということではなく、今後関係区市と十分な協議を行ったうえで、関係区市の意見を反映して決定することを含む意見書を提出。板橋区は、毎年要望書を提出などと、多くの区で口頭による申し入れや文書の提出がされています。

そこで1つ目に、改めてこれまでの品川区の取り組みをお聞きします。
2つ目に、教室型説明会の内容・概要をお知らせください。
3つ目に、周知、説明、騒音対策、落下物対策で不十分と考えられている点は何でしょうか。納得できるものではないこと、地域の声を国に届けること、対応策を強く国に求めていくこと、といった見解についての対応のお考えをお聞きします。
4つ目に、早期実施を求めていただきたい事前の検査飛行について、区の対応をお聞きします

部長:一刻も早い検査飛行の実現を引き続き求めてまいります

都市環境部長
都市環境部長

私からは羽田空港の機能強化について、お答えいたします。
はじめに、区のこれまでの取り組みについてですが、平成26年7月に国から新飛行ルート案が示されて以降、区は国に対し平成26年8月に要望書を提出し、その後、国土交通審議官や事務次官、航空局長会へ面談による口頭での申し入れを行ったほか、様々な機会をとらえ、安全対策の徹底や騒音環境の軽減に取り組み、多様な手法を活用した区民への丁寧な説明の実施などについて求めてまいりました

次に、教室型説明会の内容等についてですが、昨年の12月20日以降、本年2月6日までに地域センター管内の区民を対象に、飛行ルート案直下の5地域において説明会が実施され、延べ395名の参加がありました。国の説明に対し、騒音や落下物、防音助成などの質疑が行われました。
引き続き区内全域で説明を実施するよう求めているところでございます。

次に、今後の対応についてですが、落下物対策について、昨年の9月に新たな基準が国により法制度化され、本年1月には国内航空会社へ適用され、3月からは国外の航空会社への適用が開始されることになっています。
また、騒音環境の軽減に向けた取り組みでは、区が明らかにするよう求めていた防音助成対象の区内施設が国により示され、今後、現地調査を開始するとしています。

区としては、これらの取り組みを一定受け止めるものの、区民の不安の払拭にはまだまだ十分とは捉えることはできないことから、引き続き落下物対策基準の実効性の担保や騒音環境の軽減に向けた取り組み、教室型説明・展示の実施など、さらなる対応について国に求めていく考えでございます。

検査飛行の実施につきましては、これまで国に対し再三申し入れを行ってまいりましたが、国からは「実施するために必要な安全誘導設備が整っていないなどの理由」により、実現に至っておりません。

区としましても区民の皆さんが騒音等について体感できるよう、一刻も早い検査飛行の実現を引き続き求めてまいります

安藤たい作議員(共産、代表質問)

安藤たい作議員(共産)
安藤泰作区議(共産、区議3期、漫画家、宮城教育大学卒、45歳)

安藤:羽田新ルート計画の賛否、品川区民投票の実施を

次は、「羽田新ルート計画の実施まであと1年に迫るなか、区民の意思表明のため品川区民投票の実施を求める」です。

品川低空飛行計画が発表されて以来、区民の反対論は日に日に強まっています。
ところが、国はこれを無視し、2020年実施に向け、必要な空港整備、区内の公共施設の騒音対策調査など、計画強行の構えです。

住民には住環境への影響や落下物リスクを小さく説明し、地元理解のないままに横田空域の合意、東京都と合同の推進協議会の立ち上げ、住民不在で計画ゴリ押しは許されません。

国により開催され始めた教室型説明会では、参加者より「品川区はどう考えているのか」との質問があり、区は、「計画を容認しているわけでも、了承しているわけでもない」と発言。区民を前に区長の計画容認をひた隠し、堂々と嘘をつくとは許せません

これまでも指摘してきた通り、「濱野区長自らが国交省に出向き、理解を表明し、国からは感謝までされていた事実」は国の面談記録に残されています。
また、区長自身も区長選後に、「一品川区として、反対するわけにはいかない」と計画受け入れを表明。国に、高度を少しでも引き上げ、直前で着陸する方法も求めましたが、それ自体、品川上空を通過することを容認しているものです。

議会で担当部長も、ゼロにはできない騒音や落下物対策や説明を(国に)求めることに終始。結局は新ルート容認です。にもかかわらず、「容認はしてない」とは、事実を歪める発言です。

 

実施まであと1年。計画撤回を表明しなければ、飛ばされてしまいます。いま問われているのは、撤回を表明するかどうかです
とりわけ区民生活に重大な影響を及ぼす計画だけに、品川区の新ルートへの態度の意思決定に住民参加の位置づけは不可欠です。
羽田新ルート計画の賛否について、品川区民が意思表示をできるよう、品川区民投票の実施を求めます。いかがでしょうか。

区長は区政方針で計画への対応策に言及しませんでした。区民の生命・財産に深く関わる最大の関心事に全く方向を示さないとは、区長の資格が問われる重大問題です。
なぜ、施政方針で羽田新ルート計画についての区の方針を示さなかったのか、伺います。

品川区、区議会、区民が力を合わせれば国策を変更させられることは、かつての、当時の区長が先頭に立って、市街地ルート強化に反対し、羽田空港の沖合移転を実現させ、現在の海上ルートに変更させた画期的成果からも明らかです。

品川区独自の被害予測調査の実施、そして改めて国土交通省に計画撤回表明を求めますが、それぞれいかがでしょうか。

部長:計画の事業主体である国が行うべき

都市環境部長
都市環境部長

私からは「羽田空港の機能強化」と「防災対策」についてお答えいたします。
はじめに、羽田空港の機能強化につきまして、区民投票の実施についてですが、現在、国による説明会が実施されているなかで、区民の理解を深め、それを確認していくのは、計画の事業主体である国が行うべきものであると考えております

区はこれまでも国に対し、様々な手法を活用した区民への丁寧な説明を求めてまいりました。国はオープンハウス型の説明会に加え、新聞への折り込みチラシ、区内鉄道駅へのパンフレットの配置、また、教室型説明会を開始するなど、対応を行ってまいりました。

先日も区へ「計画を知らなかった」「説明が聞けてよかった」「国の教室型説明会、もっとたくさん行うよう国に求めるべき」との意見もいただきました。区としましても、区民へのきめ細やかで丁寧な説明を行うよう、引き続き国に働きかけてまいります

次に、施政方針は、区政運営の基本方針や区が実施する主要な政策の説明を行うものでございます。区として、国の計画である羽田空港の機能強化への対応は、安全対策の徹底や騒音環境の軽減に向けた取り組みを具体的に示し、多様な手法を活用した区民への丁寧な説明の実施などを国に求めるものでございます。

予測調査につきましても、責任を果たすべき事業主体である国が行うべきものであり、区民の不安の払拭に向けた丁寧な説明の実施とあわせ国に求めてまいります。

安藤:なぜ、区民投票の実施を拒むのか

各地の教室型説明会に私も参加しましたが、賛成意見も納得いく国の説明も皆無でした。およそ区民の理解が得られとは到底言えない状況でした。
区政の主人公は区民です。これだけ区民生活に重大な悪影響を及ぼす計画を区民の意思とは無関係に強行していいのか。

私たちは、もちろん計画に反対です。しかし、計画への立場は違えど、少なくとも区民の意思を示す機会を保障するというのが民主主義というものではないですか。
私は、区に区民投票を求めたんです。なぜ、区民投票の実施を拒むのか、理由を伺います

部長:(区民投票の実施を拒む理由への回答なし)

私から羽田空港の機能強化についてお答えいたします。
まずはじめに、説明会と区民の理解についてですが、この国の説明会というのは、国からの目的ということでは、「説明会の参加者の皆さんの率直な意見を聞きたい」ということが目的ということでございます。

また、区としましては、説明会に参加していただく皆様に対しては、「今までこの計画自体を知らなかった」ですとか、あるいは「もっと詳しい説明が聞きたい」という、そういった声に対して、国に求めてきて実現したものでございます。

区民の皆さんが参加をするなかで、「この説明会が行われる前よりも、後の方がやはり理解は深まった」というふうに感じているところでございます。
しかし、どの程度理解が深まったのか、また、どの程度の人が理解をされたのか、そういった様々な理解の度合いにつきましては、これは先ほども申し上げました通り、「国の責任において確認をすることである」というふうに考えております。

続きまして、不燃化についてですけれども、(中略)以上でございます。

議場から「答えていません。答えていません。答えてないです

(子ども未来部長の答弁)
(教育次長の答弁)

議場から「議長、答弁漏れがありました
議長「質問者にまだ質問時間がありますので――、何っ? あっ、質問1回だけなんだ。失礼いたしました。失礼いたしました。(会場ざわつく)静粛に願います」

石田ちひろ議員(共産、一般質問)

石田ちひろ議員(共産)
石田ちひろ議員(共産党、区議2期、元歯科衛生士、都立南高校卒、43歳)

石田:住民の理解は得られたと思うのか

日本共産党品川区議団を代表し、一般質問を行います。はじめに、「質問にまともに答えない、何を聞いても配布資料を読み上げるだけ、羽田新ルート計画の教室型説明会は抜本的に改善を」です。

 

羽田新ルート計画の教室型説明会が、昨年末より南大井文化センターを皮切りに各地で開催されています。しかし、国交省の、住民の疑問にまともに答えず、質問希望者を多く残したまま一方的に説明会を終了させるという運営に不満の声が上がっています。問題点を指摘し改善を求めます

まずは、マスコミ報道を規制する問題です。
初日の説明会にはNHKと民放テレビ局が会場をテレビ取材していましたが、司会を務める品川区は「参加者が発言しにくくなる」との理由で、テレビ取材は冒頭のみと規制しました。参加者からは「テレビの取材で発言しにくいと思っているのは国交省で、私たちはマスコミ取材を歓迎する」との声が上がっています。

後日、建設委員会で「マスコミ対応について、規制はあくまで国の判断」と説明し、「区としては、マスコミを拒否する理由はない。国に対し、要望があることを伝えたい」と説明しました。

しかし、その後の教室型説明会でも、マスコミの取材を拒否し続けています。マスコミ取材を認めるべきという区民要望を区は国に伝えたのか。なぜ、未だ改善されないのか、伺います。
「国は説明会のマスコミ取材や参加者の撮影・録音を認めるべき」と思いますが、いかがでしょうか。

質問者に対する国交省の説明はひどいものです。
ルート直下に住む方は、国の調査で航空機からの部品脱落は1年間で447件と報告され、「ゼロを目指すという説明だが、いつゼロになるのか。危険性がゼロにならないのに飛ばすのか。経済発展のために命を投げ出せということか」と聞くと、国交省は「落下物を少なくする」としか説明できませんでした

別の方は「80デシベル以上という騒音の下で住民の暮らしはどうなるのか。ルート直下で子や孫も生活している。国策のためには直下で暮らす私たちの暮らしは切り捨てるということか。はっきり答えてほしい」との必死な問いにも、まともに答えず、配布資料をただ読むだけ

質問者の誰もが国交省の説明に納得していません。
会場には品川区から担当課長が出席していますが、参加者の質問に対して、国交省の説明は的確だと思うのか、伺います。そして、この説明会を通して、区は「住民の理解は得られた」と思うのか、伺います

また、議事録の公開は当然必要です。
区は「議事録はしっかり区民にお知らせしていただく」と説明。また、説明会が夜の開催のため、高齢者や子育て世代からは「夜は参加できない。昼間も開催してほしい」との声もあります。

そこで質問です。議事録の公開は必要だと思いますが、いかがでしょうか。
あわせて、同じ地区センター管内で、2度目の開催や昼間の開催が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
質問しきれなかった参加者に対し、質問用紙等で受付け、それぞれ返信すべきです。いかがでしょうか。

住民の暮らしに直接被害を与える計画について、行政が説明を行うのは最低限の責任です。
話を逸らし、アリバイ作りにその場を乗り切り、実施を強行することは許されません。説明会でも示されている区民の民意は「新ルート撤回」です。日本共産党はこの声に応えるため全力を上げます。

部長:より一層わかりやすい説明に努めるよう求めてまいります

都市環境部長
都市環境部長

私からは「羽田空港の機能強化」と「新馬場駅南口エレベーターの設置」について、お答えいたします。
はじめに、羽田空港の機能強化につきまして、教室型説明会におけるマスコミ取材についてですが、区は国に対し「区民の立場として取材を断る理由がないこと」をお伝えしております

国からは「この説明会は計画内容を地域の方に国の責任で直接お伝えし、率直な懸念や不安等をお聞きすることを目的としており、取材が行われることにより参加をためらったり、発言を控えたりするなどの影響が想定されるため、会場内での取材はお断りする」旨の回答がありました。

また、「撮影や録音についても、参加者のプライバシー保護の観点から控えたい」との回答がありました。
区としましては、これらの判断は説明の説明責任を負う国が判断するものであると考えております。

次に、国の説明についてですが、より一層わかりやすい説明に努めるよう求めてまいります

次に、議事録の公開についてですが、国は「現在、同様な教室型説明会を各区で開催しており、今後予定している説明会を含めた公開方法について検討する」としています。

区といたしましては、国の責任においてその内容を区民の皆さんにお知らせすることは、重要なことであると考えます。早期の公開について国に求めてまいります

次に、教室型説明会の再度の開催についてですが、区としましては、広く区民のみなさんに計画を知ってもらうことが重要であることから、区内13地域センター管内、すべての地区での開催に向け、引き続き、開催が決定していない5地区について、国と調整を進めるとともに、多くの説明会の機会を設けるよう求めてまいります。

また、教室型説明会で質問できなかった方への対応についてですが、国は「電話窓口や他区で開催されるオープンハウス型説明会において直接質問をお受けし、国の考えをお伝えする体制を整えている」とのことです。
また、これまで通り、区といたしましても、区もいただいた意見を国に届けてまいります。

石田:住民の理解は得られたのか

自席より再質問させていただきます。
まず、羽田の説明会ですけれども、「より一層わかりやすい説明」というふうに答弁されました。

私の質問は、「国交省の説明は的確だったのか。そして、住民の理解は得られたのか」ということをお聞きしましたので、改めてお答えいただきたいと思います

部長:説明前よりも後の方が理解は得られた

私からは、羽田空港の機能強化についてお答えいたします。
説明会が「的確だったか。また、理解が得られたか」ということでございますけれども、この説明会の目的といたしまして、国がいうところでは、「直接、国の責任で、この計画についてお伝えをして、率直な懸念や不安等をお聞きをしたい」ということで説明会を開催するとしております。

そういった意味からしますと、この開催前から比べて、開催後には皆様の地域のご意見をお伺いできたというところと、またその説明はスライドと口頭を使ってなされた説明ですけれども、説明前よりも後の方が理解は得られたというふうに考えております

ただ、この「理解」という意味合いについてですけれども、これは知識という意味で「理解」というところでは、区民の皆様の「理解」が少しでも図られたの(ではない)かというふうに考えておりますけれども、ただ、「この計画そのものについてどうか」というところでは、これは国の方でそこまでこの説明会でお聞きするということではございませんので、これについては、区も把握することはできません。以上でございます。

石田:ちゃんと答えてください

自席より再々質問させていただきます。
羽田の説明会ですけども、そうすると一体何のための説明会なのでしょうか。

「質問に答えてほしい」と区民は言っているんです。区もその場にいらっしゃるわけですよね。

私の質問は、国交省の説明は的確だったのか。そして、住民のこの計画への理解は得られたのか」ということですので、ちゃんと答えてください

部長:十分ではないというふうに捉えております

羽田空港の機能強化についてお答えいたします。
「説明会が的確だったか。理解を得られたか」ということにつきましてですが、この「的確」というものについての見解が非常に難しいと思います。

ただ、国の目的があります「意見を聞くために現状の取り組みを国が説明をした」というところについては、説明としては「的確」だったと思います。
ただ、「的確」が十分か十分でないかというところは非常に難しいと思います。ただ、「ご意見は色々といただいた」というふうに認識をしております。

 

そして、この「理解が得られたか」というところでございますけれども、現在、区といたしましても、区民の皆さんに不安の払拭、そして理解を深めていただきたいという、そういった思いのなかで、この教室型説明会、再三にわたって要望していたものが実現してきたものでございますので、説明会としては意味があったと思いますし、また、理解は説明を受ける前よりもっと深めていただいたと思います。

ただ、それで十分かどうかということ、これは受け取られた区民の皆様一人ひとりの受け止め方にもよると思いますけれども、ただ、十分ではないというふうに捉えております
したがいまして、これからも数多くの、できるだけ数多くの説明会を国に求めていくという考えでございます。

雑感(区民投票の実施はハードルが高そうだが…)

若林議員(公明)の質問により、品川区は「一刻も早い検査飛行の実現」を国に要求していることが明らかになった。ただ、いつどのような形で要求しているのか、具体的な状況は不明。追加質問がほしかった。

安藤議員(共産)から、羽田新ルート計画の賛否に係る品川区民投票の実施を求められ、都市環境部長は「計画の事業主体である国が行うべき」と答弁。さらに安藤議員から、区民投票の実施を拒む理由を問われたが、同部長は回答せず。これは許されることなのか……。

石田議員(共産)から、国交省の説明は的確だと思うのか、住民の理解は得られたと思うのかと問われ、都市環境部長の苦しい答弁が続く。石田議員の3回目の質問「ちゃんと答えてください」に対して、同部長は遂に「十分ではないというふうに捉えております」と答えた。

いまだに教室型説明会が実施されていない区があるなかで、品川区議会ではさらにその先をいく「事前の検査飛行」や「区民投票の実施」の議論に入っている。

「事前の検査飛行」の実現のほうは時間が解決しそうな気がするが、仮に実施されるとしても、参院選(7月)への影響を避けるため8月以降になるのではないか。

「区民投票の実施」のほうは、辺野古移設を問う沖縄県民投票が実現するまでのプロセスを勘案すると、かなりハードルが高そうだ。統一地方選挙(4月21日)で、品川区民が羽田新ルートを推進/容認している自公区議に対してどのような判断を下すのかが鍵になるのではないか。

あわせて読みたい

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.