国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設するのは、今回の練馬区で30か所目。練馬区内では昨年2月に続き、今回が2回目。
ところが多くの練馬区民は「情報発信拠点」が開設されることを知り得ない状況にある、という話。
練馬区内で2回目のパネル展示
練馬区内で2回目の「情報発信拠点」(パネル展示)が開設されることをご存じだろうか。
じつは国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」にはそのことが掲載されていない(2月16日現在)。国土交通省東京航空局のトップページに「最新情報」として、2月12日付で掲載されているのである(次図)。
東京航空局のページを閲覧するのは航空関係者か航空マニアくらいではないのか。
「練馬区における情報発信拠点の開設について」をクリックすると、次図が表示される。
ここでようやく、練馬区役所本庁舎1階アトリウムで、2月21日(木)から2月27日(水)までの7日間、羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)が開設されることを知ることができる。
国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)を開設するのは、今回の練馬区が30か所目。練馬区内では昨年2月に続き、今回が2回目(次表)。
※【2月21日追記】
- 2月19日付で、国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」に「練馬区における情報発信拠点の開設について」が掲載された。
国交省の実績作りが加速
8月以降、パネル展示の開設頻度が増している。昨年度は11か所であったが、今年度はすでに19か所(次図)。
事前の周知期間は昨年度よりは長く設定されるようになったようだ。
練馬区まで国交省の隠密作戦に協力!?
練馬区はどうしているのかと言えば――
区のトップページの「お知らせ」にも「イベント」にも掲載されていない(次図)。
念のため、トップページの「お知らせ一覧へ」をクリックしてみると、「新着情報一覧」の下のほうに2月14日付で「羽田空港の機能強化について」が[NEW]のロゴ付きで表示されていることに気づく(次図)。
[NEW]情報としておきながら、区のトップページに掲載されていない。「羽田空港の機能強化について」などという無味乾燥な見出しを見てわざわざクリックする練馬区民は何人いるのだろうか。
同見出しをクリックすると、ようやく「情報発信拠点」(パネル展示)のページにたどり着くことができる(次図)。
では、区報で周知されているのか?
「ねりま区報」の1月1日号から最新号(2月11日号)までチェックしてみたが、どこにも掲載されていない。
次号は2月21号だから、仮にパネル展示情報が掲載されたとしても、すでに初日(2月21日)がスタートしている状況。
これではたまたま練馬区役所に出向いた人しか「情報発信拠点」(パネル展示)の存在に気が付かないではないか。まるで練馬区まで国交省の隠密作戦に協力しているように思えるのは筆者だけだろうか。