不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


首都圏新築マンション市場動向(18年12月)|販売在庫数1万戸近くまで激増

不動産経済研究所は1月22日、「12月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。

  • 発売は15.2%増の7,462戸。戸当たり5,896万円、m2単価86.2万円。

  • 初月契約率は49.4%と1991年8月(49.7%)以来の50%割れに。 

これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。


もくじ

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化。6千戸前後で高止まりしていた販売在庫数は1万戸近くまで激増。発売戸数は上下動が激しく、やや下降傾向にあったが再び増加気味(次図)。

これらの事態を端的に言えば、「高くて売れない状況」がまだまだ続いているということだ。

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売戸数の推移(1都3県)

23区に着目すると、12月の発売戸数2,504戸は、前年同月比で23.2%増(次図)。

発売戸数の推移(1都3県)

m2単価の推移(1都3県)

23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、依然として上昇傾向。23区と郊外との2極化が進んでいる。(次図)。

m2単価の推移(1都3県)

価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化している。5千万円以下の価格帯の供給割合は激減した(次図)。

新築マンション価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

億ションの発売戸数・率の推移(23区)

億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向。今後増加するかどうかは微妙(次図)。

新築億ション発売戸数・率の推移(23区)

まとめ

高くて売れない状況」が続いている。また、23区と郊外との2極化が進んでいる。

  • 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化。販売在庫数は、6千戸前後で高止まりしていたが1万戸近くまで激増。
  • 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、依然として上昇傾向
  • 23区の発売戸数の割合は、5千万円以下の価格帯が激減
  • 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向。

あわせて読みたい

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.