国土交通省は12月27日、「住宅着工統計(平成30年11月分)」を公表。
ざっくり言うと
平成30年11月の住宅着工動向について、次のように記されている。
- 平成30年11月の住宅着工戸数は84,213戸で、前年同月比で0.6%減となった。また、季節調整済年率換算値では95.7万戸(前月比0.8%増)となった。
- 住宅着工の動向については、前年同月比で先月の増加から再びの減少となっており、利用関係別にみると、前年同月比で持家、分譲住宅は増、貸家は減となった。
- 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。
また、分譲マンションについては、次のように記されている。
- 前年同月比では4か月連続の増加(前年同月比15.6%増)。
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう
【全国分譲マンション】前年同月比15.6%増
11月は前年同月比15.6%増。
「4か月連続の増加」であることが確認できる(次図)。
【首都圏分譲マンション】前年同月比44.3%大幅増
三大都市圏別の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
上図は季節変動があるので分かりにくい。そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
首都圏では、前年同月比44.3%の大幅な増加。
【都内の分譲マンション】前年同月比127.6%大幅増
1都3県の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
上図も季節変動があるので分かりにくい。次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
都内の着工戸数は前年同月比127.6%の大幅な増加。
各年11月の変化を可視化したのが次のグラフ。
この時期にしては、5,203戸と異常に多い。
あわせて読みたい