民泊新法(住宅宿泊事業法)が6月15日に施行されて5か月半が経過。
合法民泊はどのくらい増えたのか?
ざっくり言うと
東京23区の合法民泊3500件超え
東京23区の住宅宿泊事業の届出施設の受理件数の合計は少なくとも3,542件(12月1日調査)。
区ごとの件数を下図に示す。300件を超えているのは、新宿区(698件、11月16日現在)、渋谷区(502件、11月15日現在)、豊島区(449件、11月22日現在)、台東区(368件、11月30日現在)、墨田区(315件、11月21日現在)。
Airbnbサイトで「民泊」が一斉に非掲載となったのは6月2日。6月1日以前は23区内で1万6千件が掲載されていた。現在の住宅宿泊事業の届出施設の受理件数3,542件は、かつてAirbnbで掲載されていた件数の22%でしかない。
【メモ】
- 各件数は、各区HP公開データに拠る。ただし、公開日が古い区の一部については電話照会に拠る。
- 各区のデータ公開日はバラバラ。すべてが月初データというわけではない。
新宿・渋谷・豊島・台東の合法民泊が増加中…
民泊新法の施行日(6月15日)以降の、各区の受理件数の推移を次図に示す。
新宿・渋谷・豊島・台東が増加していることが分かる。
大阪市は札幌市を抜いたか…
6月1日以前、全国でAirbnbサイトに掲載されていた件数上位の自治体は、東京、大阪、京都、沖縄、北海道、福岡の順であった(全国Airbnb登録件数5.3万件、4か月連続で減少)。
そこでこれら自治体の合法民泊受理件数の推移を可視化してみた(次図)。
大阪市1,040件(10月31日現在)は急増し、札幌市1,291件(11月30日現在)を抜いたかもしれない。
かつて大阪市内でAirbnbに掲載されていたピーク時の件数は13,514件(18年3月15日)。大阪市の住宅宿泊事業法に基づく合法民泊1,040件(10月31日現在)に特区民泊1,500件(10月31日現在)を合わせても2,540件。ピーク時の19%でしかない。
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