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羽田新ルート|国交省が文化放送で情報提供

国交省が10月3日から3か月間、文化放送で毎週水曜9時45分からの5分枠を使って、羽田空港の機能強化の取り組みを宣伝している。
国交省はここでも「丁寧な情報提供」の実績を重ねている……。


もくじ

誰も知らない!? 国交省が文化放送で情報提供

国交省が10月3日から文化放送で、羽田空港機能強化に係る情報提供を行うという情報をキャッチした。

どこで知ったかといえば、国交省のHPでもなければ、国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」でもない。港区のHPに10月5日付で告知されていたのだ。

ただし、港区HPのトップページの新着情報には表示されていないし、いまのところ「広報みなと」にも掲載されていないので、この告知情報をキャッチするのは港区民であっても不可能に近い

ラジオ放送の開始

平成30年10月3日(水曜日)から12月26日(水曜日)の3か月に渡り、文化放送(AM1134)「くにまるジャパン」内の「得々情報」(毎週水曜日9時45分から9時50分)というコーナーにおいて、羽田空港の役割や機能強化に係る情報発信(ラジオ放送)が始まります。

以下のとおり、国土交通省や航空会社の職員が、全13回の放送を通じて様々な切り口から羽田空港の機能強化の必要性、環境対策や落下物等安全対策について説明します。


  1. 10月3日【羽田空港の役割】(東京国際空港長)
  2. 10月10日【羽田空港の機能強化】(首都圏空港課長)
  3. 10月17日【航空管制、羽田管制の概要】(航空管制官)
  4. 10月24日【首都圏の航空管制の現状】(航空管制官)
  5. 10月31日【新経路による騒音の影響】(航空局担当者)
  6. 11月7日【低音機導入促進、着陸方法等】(航空局担当者)
  7. 11月14日【滑走路の点検等】(航空管制、運航情報官)
  8. 11月21日【安全運航の取り組み】(操縦士)
  9. 11月28日【落下物の現状、対策パッケージ】(航空局担当者)
  10. 12月5日【報告制度、補償制度】(航空局担当者)
  11. 12月12日【整備士の概要】(整備士)
  12. 12月19日【落下物対策に向けた整備・点検】(整備士)
  13. 12月26日【3か月間の総括】

邦丸さんと空港課長との掛け合い

羽田空港の機能強化の情報が放送されるのは文化放送の「くにまるジャパン」。パーソナリティ野村邦丸氏(61)が務める平日午前中のバラエティ番組。「得々情報」として、羽田空港機能強化についてどのような放送があったのか?

10月10日に放送された「羽田空港の機能強化」(説明者:鍬本浩司 国交省首都圏空港課長)の一部を再現してみよう。

  • (※冒頭の挨拶部分は省略)

  • 【邦丸】今回のテーマなんですが、「羽田空港の機能強化への取り組み」ということで、先週の放送では2年後に迫りました、東京オリンピック・パラリンピック、さらにはその先に向けて羽田空港の国際線の便数を増やしていくことが課題なんだと伺ったんですが、改めて、鍬本さん、そのあたり教えてもらえますか
  • 【課長】はい。(中略)今後さらに外国人旅行者の数が伸びていくことが予想されており、成田とともに羽田空港の機能強化、特に国際線の増便が求められているんです

  • 【邦丸】求められてるんですが、とはいえすでに羽田空港の離発着枠に関して飽和状態。もう一杯一杯なんだということを伺ったことがあります。そういう状況のなかで国際便の便数を増やすことっていうのは大丈夫なんですか
  • 【課長】(中略)離発着の回数を増やすために新たな滑走路の建設も含めて、あらゆる方策を検討した結果、滑走路の運用や、それから飛行経路を見直すことで、1日約50便ほど増やせることがわかりました

  • 【邦丸】1日に50便。もう少し詳しく教えてもらえますか。
  • 【課長】(中略)これまでは千葉県上空や東京湾を経由して着陸していたルートを埼玉県それから東京都上空を通って着陸するルートに変更したり、それから滑走の使い方を見直したりすることで、(中略)これにより訪日外国人旅行者数の増加とそれに伴う消費の拡大などの経済波及効果が期待できます。また、羽田空港が持つ数多くの国内線との乗り継ぎを生かして、その効果を東京周辺だけではなくて、地方に波及さしていくなどの地域の活性化にも寄与していくと考えています。

  • 【邦丸】大きな経済効果なんかが見込まれているとはいいながらも、例えばの話ですよ、東京都内でお住まいで、急にご自分の家の上を飛行機が通過するってなると「大丈夫なのか?」と不安を覚える方もいらっしゃると思うんですね
    そういった不安の声に対して、国としては環境の影響などに十分配慮しながら、万が一の落下物対策の強化など、安全確保の対策に取り組んでいるそうなんですね。そのあたりのお話に関しては、次回以降、シリーズでお伝えしていきます。(中略)

  • 【邦丸】今日ご紹介しました、「羽田空港の機能強化への取り組み」などに関しましては、特設サイトでもご覧頂けます。「羽田空港のこれから」で検索してみてください。「得々情報 羽田空港のこれから」でした。このコーナーは国土交通省の協力でお送りしました

誰のためのお得情報なのか…

首都圏空港課長はともかく、パーソナリティの邦丸さんまで、まるで国交省の片棒を担いでいるような内容ではないか。

「羽田空港のこれから」のFAQに書いてあるような内容が一方的に紹介されるだけの情報提供。「国土交通省の協力でお送りしました」というこの「得々情報」は誰のためのお得情報なのか……

 

平日6時~24時の首都圏のラジオ聴取率は、最も高い50~66歳で8.1%ビデオリサーチ 18年8月度)。水曜日の9時45分からラジオで放送される5分間番組は、どのような人が聴取しているのか? トラックドライバーか車で移動している営業マン、平日の午前中に散髪している定年退職者くらいなのではないのか。放送内容は、羽田新ルートの影響を受ける多くの人たちに届いているのか

国交省はここでも「丁寧な情報提供」の実績を重ねている……。

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2018年6月1日、このブログ開設から14周年を迎えました (^_^)/
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