国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)の設置を行うのは、今回の港区で19か所目。
港区でパネル展示が行われるのは、今年の1月に続き今回が2回目。
港区で2回目のパネル展示
国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」を閲覧して昨日(10月1日)、「港区における情報発信拠点の設置について」のお知らせが掲載されていることに気がついた(次図)。
みなとパーク芝浦1Fアトリウムで、10月15日(月)から10月19日(金)までの5日間、羽田新飛行ルートに係るパネル展示が行われる(次図)。
港区における情報発信拠点の開設について
国交省が羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」(パネル展示)の設置を行うのは、今回の港区が19か所目(次表)。
港区でパネル展示が行われるのは、今年の1月に続き今回が2回目。
港区HPや広報誌で「丁寧な周知」!?
港区はどうしているのかと言えば――
港区のHPに検索をかけると、「羽田空港機能強化に関する情報展示」がヒット。10月1日付で「イベントカレンダー」にぶら下がっていることが確認できる(次図)。
ただ、トップページの「新着情報」にリンクが貼られていないので、「イベントカレンダー」からしかアクセスすることができない。
仮にアクセスできたとしても、「パネル展示、航空機の飛行映像や音の紹介、資料配布等を行います」という内容では、羽田新ルートのことを知らない人にとってはどういった趣旨のイベントなのか理解できないだろう。イベントの目的・趣旨を記載すべきだ。
広報誌のほうはといえば、「広報みなと 10月1日号」全12頁のうちの11頁目に掲載されている(次図)。
ただ、写真もイラストもない。
HPも広報誌もいちおう「羽田空港機能強化に関する情報展示」の案内が掲載されているが、区民に「行ってみよう!」という気にさせない情報周知が展開されている。
港区議会の「平成29年度決算特別委員会」(18年9月25日開催)で、環境課長は「羽田空港の機能強化に係る情報等を随時、丁寧に周知してまいります」と答弁していた。これが「丁寧な周知」なのか……。
港区民3割(7万人)が騒音の影響を受ける
港区上空にはC滑走路到着ルートが設定されている。南風・好天時(年間4割)、15~19時の時間帯のうちの3時間、1時間当たり30回(2分ごと)の頻度で上空から騒音が降り注ぐ。
広尾駅(港区)の上空600mを大型機が通過(C滑走路到着ルート)する際に、地上での騒音レベルは約72dB。
港区民3割(7万人)が騒音の影響を受ける可能性があるのだが、さて、港区民の何人がこのパネル展示を見に行くのか……。