駅ペデストリアン直結の免震タワーマンションの広告。
物件概要
【第2期 本広告】東京駅直通27分、駅徒歩4分。総戸数759戸、44階建。販売戸数/未定、1LDK(41.36m2)~4LDK(86.35m2)。予定販売価格/2,600万円台~7,200万円台、予定最多価格帯5,900万円台。2020年4月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年7カ月後)。
- 17年9月15日(金)、18年3月21日(水)・9月7日(金)の物件と同じ。
久しぶりに見た、新聞記事風のマンション広告である(写真)。
マンションの売主は、新聞記事風のマンション広告にどのような効果を期待しているのだろうか?
3つの効果を考えてみた。
紙質の違いによる潜在顧客の獲得効果
新築マンションの折り込みチラシの多くは、厚手の紙が用いられている。厚手だと、マンションチラシを探している人にとっては、何枚もある広告の束のなかから探しやすい。ただ逆に、マンション広告にあまり興味がない人にとってはスルーしやすいともいえる。
本物件のような新聞記事風のマンション広告だと、「おやっ、これは何だろう?」と感じさせることによって、マンションにあまり関心のない人にも手に取ってもらえるのではないか。
そして読んでいるうちにマンションが欲しくなってきたりして……。
縦書きの記事に読み入ってしまう効果
最近は新聞を取らない人が多くなった。
日本新聞協会のデータによれば、2017年の1世帯あたり部数は0.75部。すなわち4世帯のうち1世帯は新聞を取っていない(次図)。
「40代も新聞離れの仲間入り」掲載データを更新
特に若い世代での新聞離れが激しい(次図)。
「同上」より
新聞離れが激しい中で、いまだに新聞を取っている人は毎日シッカリ新聞を読んでいるに違いない。
そんな人が、縦書きの新聞記事風のマンション広告を手に取れば、いつもの習慣で読み入ってしまうのではないか。縦書きの広告にはそんな効果があるのではないか。
朝日新聞の題字による信頼性効果!?
新聞記事風のマンション広告の右上には、朝日新聞の題字も記されている。
朝日新聞の題字(ロゴ)が入っていることで、朝日新聞が協賛していると錯覚させる効果があるのではないか。記載されている内容の質や信頼性が担保されているような気分にさせられる(フェイクニュースだという人もいるかもしれないが)。
ちなみに、記事のフォントサイズは大きいのだが、裏面に記された「物件概要」のフォントサイズは相変わらず小さい。不動産表示公正競争規約で規定された最低限の7ポイントが採用されている。「物件概要」の文字サイズも大きければ画期的な広告となるのだが……。
あわせて読みたい
(本日、マンション広告2枚)