国土交通省は8月31日、「住宅着工統計(平成30年7月分)」を公表。
ざっくり言うと
平成30年7月の住宅着工動向について、次のように記されている。
- 平成30年7月の住宅着工戸数は82,615戸で、前年同月比で0.7%減となった。また、季節調整済年率換算値では95.8万戸(前月比4.7%増)となった。
- 住宅着工の動向については、前年同月比で2か月連続の減少となっており、利用関係別にみると、前年同月比で持家は増、貸家、分譲住宅は減となった。
- 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。
また、分譲マンションについては、次のように記されている。
- 前年同月比では2か月連続の減少(前年同月比4.0%減)。
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう
【全国分譲マンション】前年同月比▲4.0%減
7月は前年同月比▲4.0%減。
「2か月連続の減少」であることが確認できる(次図)。
【首都圏分譲マンション】9か月連続のマイナスを脱した
三大都市圏別の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
上図は季節変動があるので分かりにくい。そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
首都圏では、前年同月比3.0%の微増。
9か月連続のマイナスを僅かに脱した。
【都内の分譲マンション】48.4%の大幅増
1都3県の分譲マンション着工戸数の推移を次図に示す。
上図も季節変動があるので分かりにくい。次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
都内の着工戸数は前年同月比48.4%の大幅増。
各年7月の変化を可視化したのが次のグラフ。
5年続いていた下降トレンドを脱し、3千戸を超えた。
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