「平成30年7月豪雨」では西日本に甚大な被害が発生した。
東京でも地域によっては、大きな水害を受けることをご存じだろうか。
やや旧聞になってしまったが、東京都は3月30日、巨大台風に襲われ、堤防が決壊した場合に「想定し得る最大規模の高潮による浸水想定区域図」を初めて公表した。
同図を眺めておくだけでも防災力は高まる……。
墨田99%、葛飾98%浸水
高潮浸水想定区域図(浸水深)(PDF:515KB)
浸水が想定されているのは次の17区。
- 千代田、中央、港、新宿、文京、台東、墨田、江東、品川、目黒、大田、北、荒川、板橋、足立、葛飾、江戸川
とくに、東部地域の被害が目立つ。墨田区の99%、葛飾区の98%、江戸川区の91%が浸水する(次図)。
葛飾、江東、中央の3区の一部で浸水深が最大10mに達している。
具体的な場所は、都港湾局が公開している詳細版で、詳しく確認できる(次図)。
※浸水深の違いは、「詳細版(色違い)」のほうがよく視認できる。
墨田・江東・葛飾・江戸川など浸水期間1週間以上
浸水継続時間(浸水深50cm以上)が1週間以上続くのは、墨田、江東、葛飾、江戸川など、東部に集中している(次図)。
高潮浸水想定区域図(浸水継続時間)(PDF:557KB)
浸水リスクは、どこまでマンション価格に織り込まれているのか……。