川崎市は7月10日、国勢調査(2015年)データを基に独自に地域や項目を細分化した「川崎市の人口」を発表。
面白そうなデータを可視化してみた。
川崎市は国勢調査データを基に独自集計(神奈川新聞)
川崎市は7月10日、国勢調査(2015年)データを基に独自に地域や項目を細分化した「川崎市の人口」を発表。ユニークな集計項目として、共同住宅に住む世帯を階数別がある。
川崎人口、中原と宮前が増上位 高層住宅建設続き
川崎市は国勢調査(2015年)を基に独自に地域や項目を細分化した「川崎市の人口」をまとめた。前回調査(10年)に比べ、全区で人口が増加。区別では高層マンションの建設が相次ぐ中原区が最も増加数が多く、高津、宮前区が続いた。人口が増加した上位10の町丁は、宮前区が4町丁、中原区が3町丁を占めた。
(中略)
ユニークな集計項目として、共同住宅に住む世帯を階数別に調べたところ、「51階以上」はタワーマンションが立つ中原区のみだった。多摩区では低層の「1、2階」に住む割合が61・5%と全区で最も多く、「3~5階」に住む割合は宮前区の44%が全区で最多だった。このほか、子どものいる約18万3千世帯で、共働きは8万7225世帯だった。(以下略)(神奈川新聞 7月15日)
川崎市のHPに公開されている「川崎市の人口 独自集計編(1) 平成27年国勢調査結果報告書」を確認してみよう。
概要版は全6ページ。なかなか興味深い情報が掲載されている。
- 人口が最も増加した町丁は川崎区港町
- 平均年齢が最も若くなった町丁は多摩区中野島
- 「51 階以上」に住む世帯がいるのは中原区のみ
- 子供のいる夫婦は「共働き世帯」が過半数
- 外国人就業者の「専門的・技術的職業従事者」の割合は中原区が最も高い
報告書本文のほうは全67頁で、けっこうなボリュームである。
報告書本文のほうから、面白そうなデータを可視化してみた。
51 階以上に世帯がいるのは中原区のみ
川崎市で共同住宅に住んでいるのは485,429世帯。そのうち中原区が93,842世帯と最も多い(次図)。
「51階以上」の共同住宅(マンション)に住んでいるのは中原区のみで、84世帯(0.1%)。
対象範囲を「31階以上」に拡げると、次のように幸区と高津区が加わってくる。
- 41~50階:幸区(10世帯)、中原区(500世帯)
- 31~40階:幸区(342世帯)、中原区(958世帯)、高津区(43世帯)
武蔵小杉(中原区)には今後も、超超高層マンションが計画されているので、「51階以上」の世帯数はまだまだ増えそうだ(次図)。
外国人率、川崎区が突出(4.0%)
川崎市に住んでいる外国人人口は 25,086 人。うち川崎区が9,029 人(全市の 36.0%)で圧倒的に多い(次図)。
外国人率(=全人口に占める外国人人口の割合)でみても、川崎区が4.0%と突出している。
国籍別にみると中国国籍、次いで韓国・朝鮮国籍が多い。
外国人人口第1位、川崎区日進町(530人)
町丁別に外国人人口数のTOP 10 をみると、川崎区日進町が530人でダントツ。
川崎区南町(398人)、多摩区登戸(396人)、川崎区富士見 1 丁目(390人)、川崎区本町 2 丁目(317人)と続く(次図)。