民泊仲介サイト最大手のAirbnbの登録件数が6月2日を境に激減した(全国Airbnb登録件数、1日で4万件(▲76%)減少)。
そこで中国版Airbnb(中国系民泊仲介サイト)の登録件数につき6月3日、緊急調査を実施した。
ざっくり言うと
- 【サイト別の登録件数】「住百家」大きく減少
- 【地域別の登録件数】東京・大阪は大きく減少
- 【対Airbnb】東京・大阪では中国版Airbnb登録件数が逆転
- 中国系民泊仲介サイト登録件数は激減したわけではない
【サイト別の登録件数】「住百家」大きく減少
中国版Airbnbの主なサイトは、「住百家(ジュバイジァ)」「自在客(ジザイキャク)」「途家(トゥージァ)」の3つ。
東京・大阪・京都における各サイトの登録件数の推移を次図に示す。
特に、住百家が2,158件(5月20日現在)から554件(6月3日現在)へ大きく減少(▲74.3%)している。
【地域別の登録件数】東京・大阪は大きく減少
東京・大阪・京都における3つのサイトの合計登録数の推移を次図に示す。
東京・大阪は大きく減少している。
※同じ物件が複数のサイトに重複して登録されている場合があるので、3つのサイトの登録数の合計が東京・大阪・京都に存在する物件数の合計を意味しているワケでない。念のため。
【対Airbnb】東京・大阪では中国版Airbnb登録件数が逆転
本家Airbnbの登録件数が激減した影響で、東京・大阪では中国版Airbnb登録件数との逆転現象が生じている。
(Airbnb登録件数はAirbDatabankデータをもとに筆者集計)
中国系民泊仲介サイト登録件数は激減したわけではない
Airbnbの登録件数が6月2日を境に激減したが、自在客と途家の登録件数は激減しているわけではない(次図)。
自在客の張志杰CEOはITmedia のインタビューで、民泊の届け出番号が得られなかった物件はサイトでは非表示とする旨を答えている。
張CEO
日本では民泊が法制化されたので、それに従って事業を展開していく。観光庁に住宅宿泊仲介業者として登録申請中だ。また6月15日までに民泊の届け出番号を得られなかった民泊物件については、「自在客」のサイトには非公開とすることにしている。(以下略)
6月15日以降は、中国系民泊仲介サイトでも無届民泊(=違法民泊)は表示されなくなりそうだ。
となると行き場を失った違法民泊は、中国系民泊仲介サイトではなくSNSにシフトしていくのか……。
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