世田谷区内の民泊施設の一室を拠点に偽造クレジットカードを製造し、ブランド品などをだまし取っていたとみられる台湾出身の男2人が警視庁に逮捕された。
世田谷区民泊条例は条件付きで緩和・成立したばかりなのだが……。
世田谷区内の民泊施設でクレジットカード偽造(TBS)
世田谷区内の民泊施設の一室を拠点に偽造クレジットカードを製造し、ブランド品などをだまし取っていたとみられる台湾出身の男2人が警視庁に逮捕された。
民泊拠点にクレジットカード偽造か、台湾出身の男2人逮捕
民泊施設の一室を拠点に偽造クレジットカードを製造し、ブランド品などをだまし取っていたとみられる台湾出身の男2人が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、台湾出身のホワン イエンティン容疑者(29)ら2人で、先月12日、東京・足立区のコンビニエンスストアで偽造クレジットカードを使い、たばこ60箱を購入し、だまし取った疑いが持たれています。(中略)
ホワン容疑者は、詐欺グループの主犯格とみられ、世田谷区内の民泊施設で自らクレジットカードを偽造していたということです。(以下略)
(TBS NEWS 3月7日)
世田谷区民泊条例は条件付きで緩和したばかりだが…
TBSのニュース映像から、世田谷区内の3階建ての戸建て住宅の3階がクレカ偽造の現場だったことが確認できる。大家さんは、貸し出した部屋で何が行われていたのか全く気づかなったのだろうか。
世田谷区の民泊条例は、3月2日に成立したばかり。当初の条例案では、住居専用地域では平日の民泊は禁止されていたのだが、パブコメで「厳しすぎる」「無届けのヤミ民泊が増える恐れがある」などの意見が寄せられたため、平日も条件付きで認められることになった。
規制を緩和した保坂展人区長は、今回の事件を受けてどのようにコメントされるのだろうか。
「世田谷区民泊条例の附則には1年後の見直し条項があるので、問題ない」ってか?(1年後の見直しでは遅すぎるでしょ)
区は、この条例の施行後1年を経過した場合において、この条例の施行の状況について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。
(世田谷区民泊条例 附則)
ホテルと違って、無届民泊は犯罪の温床になりやすい。住宅宿泊事業法が施行(6月15日)されると、この手の問題はなくなる……そんなわけないか。
ホテルや旅館のように常時監視できない 状況 (周りの目が気にならない状況)が民泊施設を犯罪の温床たらしめているということはないか。
民泊を悪用した犯罪は9件目
民泊を悪用した犯罪で報じられた事件は、これが9件目。
盗撮、窃盗、空き巣、性的暴行、覚醒剤密輸、不正出金。住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されると、このような犯罪は防げるのか。あるいは世間が事件慣れして、ニュースバリューがなくなっていくのか……。
これまでに報じられた事件は次の8件。
- 18年2月 大阪:大阪の民泊で女性監禁容疑、米国籍の男逮捕
- 18年1月 東京:民泊を拠点に空き巣か、自称“韓国籍”の男2人逮捕
- 17年11月 大阪:盗撮目的のヤミ民泊容疑!大阪府警が会社員男送検
- 17年10月 東京:民泊拠点の韓国人窃盗グループ
- 17年9月 京都: 民泊拠点に空き巣容疑 韓国の2人追送検
- 17年7月 福岡:”安全神話”に一撃!? 民泊の女性に性的暴行容疑
- 17年6月 東京:民泊で初の違法薬物事件!
- 17年5月 東京:台湾人らが無許可民泊拠点に不正出金