民泊のあり方を論ずるには、実態の把握が欠かせない。
民泊議論の一助になればとの思いから毎月初め、Airbnb登録件数に係る定量的な分析記事を投稿している。
Airbnbサイトからクローリングによりデータを集計しているサイトAirbDatabankが無料公開しているデータをもとに、11月1日現在のAirbnb登録状況を可視化してみた。
【全国】Airbnb登録件数の概況
全国Airbnb登録件数 5.6万件(前月比4.8%増)
全国でAirbnbに登録されている物件数は56,216件(11月1日現在)。
前月比4.8%増。
※正確にいうと、東京都は23区、大阪府は大阪市、京都府は京都市のみが調査対象。だから実際の登録件数はもう少し多くなる。
- 【参考メモ】17年4月1日の登録件数が落ち込んだのは、Airbnbシステムに一時的な変化(不具合?)があったためかもしれない。16年7月にも落ち込んだ事象が観測されている。Airbnbサイトのデータをクローリング集計しているAirbDatabankサイトだけでなく、AirLABOサイトでも同様の落ち込み事象が確認されている。
1位東京1.9万件、2位大阪1.3万件、3位京都0.6万件
Airbnb登録件数の都道府県別ランキングを次表に示す。
1位東京都(23区)約1万8,900件、2位大阪府(大阪市)約13,100件、3位京都府(京都市)約5,600件。先月と順位変わらず。
1都2府のAirbnb登録件数シェア減少中
1都2府のシェアは、16年4月の75.5%をピークに減少中。11月のシェアは66.8%。
沖縄の増加が著しい
沖縄、北海道、福岡は増加傾向(次図)。
特に沖縄の増加が著しい。
【東京23区】新宿区Airbnb登録件数の増加が目立つ
東京23区においてAirbnbの登録件数が最も多いのは新宿区の4,121件。2位は渋谷区2,265件。この2つの区が第1グループを形成している。
第2グループ(1千件超え)は、3位台東区、4位豊島区、5位港区。
23区では新宿区のAirbnb登録件数の増加が目立つ。2位渋谷区の登録件数は17年1月をピークに鈍化(次図)。
【大阪市】中央区が再び増加し始めた
大阪市内のAirbnb登録件数は、相変わらず中央区(4,771件)と浪速区(2,917件)がツートップ(次図)。
中央区が再び増加し始めた模様。
全国で最もAirbnbの登録数が多い自治体は中央区(大阪市)であることに変わりはないが、新宿区も増加中(次図)。
【京都市】Airbnb登録件数 増加傾向
京都市内のAirbnb登録件数は、下京区(1,269件)が圧倒的に多い(次図)。
京都市内のAirbnb登録件数は、増加傾向にある(次図)。
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