生命保険会社の事務所跡地に建つ大規模マンションのチラシ。
物件概要
【先着順】大手町駅直通9分、駅徒歩5分。総戸数522戸、15階建。販売戸数9戸、2LDK(54.88m2)~4LDK(83.59m2)。販売価格4,790万円~7,498万円。平成28年9月29日竣工済み(本チラシ掲載日の1年前)。
- ※15年5月1日(金)・10月16日(金)・11月27日(金)、16年1月1日(金)・1月23日(土)・4月15日(金)・4月22日(金)・4月29日(土)の物件と同じ。
新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャッチコピー。
何ひとつ諦めたくない。
- 都心の景
- 駅近の贅
- 静謐の地
- 荘厳の極
- 迎賓の美
- 上質の邸
ハライチ漫才を連想させるマンションポエム
このキャッチコピーは、ハライチ(澤部佑、岩井勇気)の漫才を連想させるではないか。
- 岩井「駅近の地」
- 澤部「駅近の地ね。駅に近い土地は高いですよね」
- 岩井「あと、駅近の邸」
- 澤部「駅に近い邸宅は、いいよね」
- 岩井「あと、駅近の贅」
- 澤部「駅に近い邸宅とは、贅沢だよね」
- 岩井「駅近の景」
- 澤部「えーっと、駅に近い景色って、パチンコかなぁ」
- 岩井「あと、駅近の美」
- 澤部「もう、関係なくなっちゃったよ!」
キャッチコピーに使われている6つの文章は、どこの物件でも使えそうな表現だ
また、それぞれの用語は、どのような組み合わせでも一応成立する。
たとえば、「都心」と「贅」を組み合わせて、「都心の贅」という表現であれば不自然さは感じられない。
用語の組合せは全部で36通り(=6×6)。
この広告のキャッチコピーを作成した担当者は、この36通りの組み合わせの中から、どのようにして6つを選んだのだろう?
愛称の高い組合せから選んだのか?
あるいはその逆か?
あるいは……。
36通りの用語の組合せの相性は?
36通りの用語の組合せをそれぞれGoogleで検索して、ヒット数を調べてみた(次表)。
表の見方は、たとえば「都心の景」(都心+景の組合せ)をGoogleで検索すると556,000件ヒットしたことを表している。
ピンク色の枠で囲まれているのが、チラシで採用されていた組み合わせだ。特にヒット数が多い(=相性がいい?)ということではなさそうだ。
相性の悪い組合せ
上表で黄色く着色したのは、ヒット数が少ない(=相性が悪い?)用語の組合せである。
ヒット数が少ないということは、マンションポエム的には「おやっ」と思わせる効果があるかも。
具体的な組合せは、次のとおりだ。
- 都心の美
- 駅近の極
- 静謐の景
- 荘厳の邸
- 迎賓の贅
- 上質の地
これはこれで使えそうではないか。
もう、チラシの分析とは関係なくなっちゃったよ!(澤部風に)
あわせて読みたい
(本日、マンション広告1枚)