都議会政活費の人件費の8割がく黒塗り状態で公開されたことが報じられている。
「都政の透明化」は進んでいるのか?
都議会政活費、人件費の8割黒塗り(朝日の記事)
47都道府県議会で人件費の支出先と金額の両方を非開示にするのを認めているのは都議会だけで、情報開示の遅れが浮き彫りになったという。
都議会政活費、人件費の8割黒塗り 「誰にいくら」不明
東京都議会(定数127)で2016年度に交付された政務活動費(政活費)の収支報告と、使途を示す領収書の写しが30日、公開された。総額の4割近くを占める人件費の支出計約2400件の領収書のうち、約8割は支出先と金額が黒塗りされて開示されず、誰にいくら支払われたかが分からなかった。
朝日新聞のまとめでは、47都道府県議会で人件費の支出先と金額の両方を非開示にするのを認めているのは都議会だけで、情報開示の遅れが浮き彫りになった。
(朝日新聞 8月30日)
8割が黒塗り状態とは……。
「スピード感」と「透明性」をもって情報公開を進めていくという小池都知事の腕の見せどころではないか。
開示率は4年連続で低下!
ところが、都が8月29日に公表した「平成28年度東京都の情報公開制度の運用状況について」を読んで、チョット疑問符が……。
「平成28年度東京都情報公開制度運用状況年次報告書」(PDF:638KB)に「表1 開示決定等の件数の推移」が掲載されている(次表)。
同表のデータをもとに、開示率(=開示決定/開示請求)を計算し、可視化したのが次図。
開示率は4年連続で低下しているのである。
東京大改革の5項目のひとつである「都政の透明化」をチキンと進めるべし!