不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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捨て看板は不動産業が圧倒的に多い

東京都は8月21日、道路管理者や警察、都民と共同して、道路内の電柱等に放置された捨て看板やはり紙、はり札、広告旗、立看板などを集中的に除却する「捨て看板等の共同除却キャンペーン」を実施すると公表。
キャンペーン実施期間は9月1日から10月31日まで。今年で21回目。

都のホームページをググって、過去のデータをひも解き、これまでのキャンペーンの成果を可視化してみた。

「はり紙」減少中!?

捨て看板の除却枚数の推移を種類別にみると、「はり紙」が圧倒的に多い。ただ、減少傾向にあるように見える(次図)。

15年度のはり紙撤去枚数5,307枚に対して、16年度は2,090枚(前年度比▲60.6%減)と大幅に減少。

捨て看板等の除却枚数の推移(種類別)

捨て看板は不動産業が圧倒的に多い

捨て看板の除却枚数の推移を業種別にみると、不動産業が圧倒的に多い。こちらも減少傾向にあるように見える(次図)。

15年度の不動産業の捨て看板等撤去枚数5,897枚に対して、16年度は2,483枚(前年度比▲57.9%減)と大幅に減少。

捨て看板等の除却枚数の推移(業種別)

雑感

看板等撤去枚数は15年度と比べて、16年度は大幅に減少しているのだが、貼り出されていた枚数そのものが少なくなったためなのか、それともキャンペーン参加者の根性が足りなかったためなのか、そのあたりはよく分からない。

ちなみに、16年度の看板等撤去枚数は、金融業16枚、風俗営業31枚ホントにこんなに少ないのか? もっとありそうな気がするが……。

都の「屋外広告物等に係る行政処分要綱」によれば、「繰り返し是正指導等を行った後においても条例違反が是正されない場合又は是正される見込みがないと認める場合に」ようやく過料処分の対象となり、その過料はたったの5千円

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、美観を損ねる捨て看板を絶滅させるには、過料の大幅な引き上げが必要なのではないのか。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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