不動産経済研究所は6月15日、「5月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。
- 発売2,603戸、13.3%減と4ヵ月ぶりに減少。契約率は72.2%に回復。
- 戸当り価格5,981万円、m2単価86.1万円、ともに2ヵ月連続の上昇。
これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
- 発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
- 発売戸数の推移(1都3県)
- m2単価の推移(1都3県)
- 価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
- 億ションの発売戸数・率の推移(23区)
- まとめ
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発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
発売単価は、上下動を繰り返しながらも、いまだに上昇傾向にある(次図)。
販売在庫数も、まだまだ上昇トレンドにある。
発売戸数は上下動が激しいが、下降トレンドにあるようだ。
これらの事態を端的に言えば、「高くて売れない状況が続いている」ということだ。
発売戸数の推移(1都3県)
23区に着目すると、5月の発売戸数1,206戸は、前年同月比で▲8.9%の減(次図)。
m2単価の推移(1都3県)
23区の発売単価は、上下動を繰り返しながらも、いまだに上昇傾向にある(次図)。
価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
23区の発売戸数の割合は、5,000万円を境にクッキリと2極化している(次図)。
しかも、5,000万円以下の価格帯の供給割合は激減しているのである。
億ションの発売戸数・率の推移(23区)
億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、1年ほど前から減少傾向にあった。
しかし、今年に入って100~200戸の水準を維持している(次図)。
まとめ
首都圏新築マンション市場は、「高くて売れない状況」が続いている。
- 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながらも、いまだに上昇傾向にある。
- 23区の5月の発売戸数1,206戸は、前年同月比で▲8.9%の減。
- 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながらも、いまだに上昇傾向にある。
- 23区の発売戸数の割合は、5,000万円を境にクッキリと2極化している。5,000万円以下の価格帯の供給割合は激減。
- 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、1年ほど前から減少傾向にあった。しかし、今年に入って100~200戸の水準を維持している。