消費者庁は6月9日、『平成29年版 消費者白書』を公表。
次のように2部構成、資料編を含めて全367頁。
第1部 消費者意識・行動と消費者問題の動向
- 第1章 消費者事故等に関する情報の集約及び分析の取りまとめ結果等
- 第2章 消費者を取り巻く社会経済情勢と消費者意識・行動
- 第3章 【特集】若者の消費
第2部 消費者政策の実施の状況
- 第1章 消費者庁における主な消費者政策
- 第2章 消費者政策の実施の状況の詳細
資料編
「第3章 【特集】若者の消費」のなかに、「若者の商品・サービス別上位相談件数」がランキング形式で掲載されている(次表)。
男女とも賃貸契約トラブルが上位なのは、大学への入学や社会人になるため、実家から離れ新生活を送るタイミングで、トラブルに巻き込まれるためらしい。
- 若者の男女に共通して多いのは「アダルト情報サイト」や「出会い系サイト」等のデジタルコンテンツの相談。
- 女性は健康食品やエステなど美容に関するものが多い。成人した20歳以上、特に男性で、借金に関する相談も増加。
- 大学への入学や社会人になるため、実家から離れ新生活を送るタイミングで、トラブルに巻き込まれるケースが目立つ(賃貸住宅の契約、テレビ受信料支払、新聞購読、インターネット接続回線等)。
上表のデータをもとに、各トラブル件数が全相談件数に占める割合を性別に計算し、グラフにしてみた。
「15-19歳」の「アダルト情報サイト」の割合を別格とすれば、男性は「賃貸アパート」と「フリーローン・サラ金」の割合が多いことが分かる(次図)。
女性も、男性同様、「15-19歳」の「アダルト情報サイト」の割合が突出している(次図)。
また、「賃貸アパート」の割合は高いが、「フリーローン・サラ金」の割合は男性ほど高くない。