全国の「優良マンション」ベスト200を実名で掲載している現代ビジネスの記事。
人工知能がビッグデータを使って現在と2022年の不動産価格を予測し、5年後の価格増加率が高い順にランク付けしているらしい。
全国「優良マンション」トップ10
現代ビジネス(週刊現代)のサイトに3月27日、「値上がり必至!全国「優良マンション」実名ベスト200ランキング」が掲載された。
トップ10は次のとおりである。
※価格はいずれも70m2、2LDK換算。
- マンション名【増加率】(2022年/現在)
- 1位:プレミスト札幌ターミナルタワー【146.72%】(6052万円/4125万円)
- 2位:グランフロント大阪オーナーズタワー【143.60%】(1億1587万円/8069万円)
- 3位:グランドメソン池下ザ・タワー【136.40%】(8428万円/6179万円)
- 4位:千葉マリンコート【134.89%】(3835万円/2843万円)
- 5位:ブランズ北浜【134.38%】(5664万円/4215万円)
- 6位:パークコート千代田富士見ザタワー【134.00%】(1億6324万円/1億2182万円)
- 7位:幕張ベイタウンセントラルパークイースト【133.41%】(3718万円/2787万円)
- 8位:パティオスアバンセ【132.69%】(3548万円/2674万円)
- 9位:三番町パークテラス桜苑【132.51%】(1億8432万円/1億3910万円)
- 10位:オーベルグランディオ柏【132.36%】(4135万円/3124万円)
ビッグデータで人工知能がランキングを決定!?
どのようにしてランキングが決められているのか?
記事の一番最後に、5年後の予測価格の増加率をランキングの指標としている旨が記されている。
全国の主要マンションについて、不動産価格予測サービス「GEEO」が現在と2022年の予測価格を算出。今後5年間での価格増加率が高かった物件から順にランキングをした。予測価格はいずれも70m2、2LDK換算の数値
では、どのようにして2022年の価格を予測しているのか?
ビッグデータを使って、人工知能が不動産価格を予測しているらしい。
利用するデータは、国勢調査、住宅・土地統計調査など官公庁のオープンデータから、過去の不動産売買の成約価格、駅からの距離、建物の面積、ブランド価値まで1000を超える。
予測価格は、市場の分析を目的に人工知能が決められた計算式で導き出す。今回、恣意性を極力排除し客観的な結果とするため、一物件について100回のシミュレーションを行い、その平均値をとった。
「ビッグデータ」「人工知能」「一物件について100回のシミュレーション」と聞くだけで、なんだかスゴイなと思ってしまう。
GEEOは、2015年6月1日に「オープンデータ・アプリ」総務大臣奨励賞を受賞している。
不動産販売価格予測サイト「GEEO(ジーオ)」って?
不動産価格予測サービス「GEEO」にアクセスすると、月額5,400円の「GEEO Pro」と無料の「GEEO Free」の2種類が用意されていることが分かる(次図)。
「GEEO Free」を使うと、中古マンションの現在の価格や過去の時系列価格がピンポイントで表示できるほか、周辺の中古マンションの価格も表示できる(次図は豊洲の例)。
※会員登録(メルアドとパスワード設定のみ)することで、間取りや面積を選択するすることができる。
このような不動産テックサイトがドンドン出てくることで、不動産業者と一般消費者との間の情報の非対称性が徐々に解消されていくのかもしれない。