東京都は3月24日、「東京マラソン2017のコース沿道における捨て看板等の共同除却」の実施結果を公表。
実施期間中(2017年1月16日~2月25日)、370枚を撤去(うち、285枚は指導に応じ自主的に撤去)。
(実施結果|東京都)
毎年撤去してもすぐに復活するというイタチごっこ状態
東京都は毎年この時期、警視庁や地元警察署、町会や商店会、東電、東日本NTTなどと協力して捨て看板の撤去を行っている。
都のホームページに公開されている過去のデータをひも解き、除却(撤去)の推移をグラフにしてみた(次図)。
2015年の493枚をピークに減少傾向にはあるが、いまだ300枚を超えている。
毎年撤去してもすぐに復活するというイタチごっこ状態だ。
過料5千円を100万円に引き上げるだけで解決!?
都の「屋外広告物等に係る行政処分要綱」では、「繰り返し是正指導等を行った後においても条例違反が是正されない場合又は是正される見込みがないと認める場合に」(第5条)ようやく過料処分の対象となる。
ただし、その場合の過料はたったの5千円(第7条)。この程度のペナルティでは捨て看板はなくなるまい。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、大金を投じで電線の地中化を行うことも大事だが――、美観を損ねる捨て看板のほうは、過料を100万円に引き上げるだけで(税金を投じることなく)解決できるのではないか。