中国版Airbnb(中国系民泊仲介サイト)の登録物件数の定点観測結果(3月20現在)。
ざっくり言うと
- 【サイト別】登録件数 住百家は漸減、途家は大幅増
- 【地域別】中国版Airbnb登録件数 東京が大阪をやや上回る
- 【Airbnbとの比較】Airbnb登録件数に対する中国版Airbnbの割合は24%に増加
【サイト別】登録件数 住百家は漸減、途家は大幅増
中国版Airbnbの主なサイトは、「住百家(ジュバイジァ)」「自在客(ジザイキャク)」「途家(トゥージァ)」の3つ。
東京・大阪・京都における各サイトの登録件数の推移を次図に示す。
これまで順調に登録件数を伸ばしていた住百家は10月20日以降、漸減傾向が出てきた。
一方、途家は2か月連続で大幅に増加。
サイト・地域別に見ると(次図)、大阪(住百家)の登録件数は減少し始めていることが分かる。
【地域別】中国版Airbnb登録件数 東京が大阪をやや上回る
3つのサイトの合計登録数の推移を地域別に見ると、東京(3,292件)が大阪(2,940件)を352件上回っている(次図)。
※同じ物件が複数のサイトに重複して登録されている場合があるので、3つのサイトの登録数の合計が東京・大阪・京都に存在する物件数の合計を意味しているワケでない。念のため。
【Airbnbとの比較】Airbnb登録件数に対する中国版Airbnbの割合は24%に増加
現状では本家Airbnbに比べて、中国版Airbnb登録件数はまだ少ない(次図)。
(Airbnb登録件数はAirbDatabankデータをもとに筆者集計)
本家Airbnbに対する中国版Airbnbの割合は、8月20日以降、約2割で推移していたのだが、この1か月で急上昇(21.1%⇒23.5%)(次図)。
急上昇した原因としては、中国版Airbnbの登録件数が増えたというよりも、本家Airbnbの登録件数が減少したことが大きい。
(Airbnb登録件数はAirbDatabankデータをもとに筆者集計)
地域別にみると、この1か月で本家Airbnbの登録件数が大きく減少していることが分かる(次図)。
無許可営業者等に対する罰金が3万円から100万円に引き上げられる「旅館業法の一部を改正する法律案」が3月7日に閣議決定されたことや、年間提供日数の上限を180日に規制する民泊新法案(住宅宿泊事業法案)が3月10日に閣議決定されたことなどの影響が出てきたのかもしれない。
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