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広告が紙面の5割を超えている!?元日の全国紙調査

毎年、元旦の朝はコンビニで全国紙(朝日・読売・毎日・産経・日経)と東京新聞を買ってくることにしている。
普段よりも10円ほど(?)高いが、分厚い新聞が手に入るので、とってもお得感がある。


もくじ

読売・朝日・毎日・日経・産経)と東京新聞
(2017年元旦6紙)

 

「住」に関する記事を斜め読み的にまとめようと思ったのだが、いかんせん、どの新聞にもそれらしき記事がない。

しいて掲げれば、日経17面の資産運用の記事のなかで、スマホの住宅ローン借り換えアプリ「モゲチェック」を紹介しているくらい。

「住」に関する全国紙の斜め読み的なまとめは諦めて、過去2回(2014年と2015年)実施した、全国紙における全面広告の占める割合を調べることにする。

全面広告の割合:読売がダントツ55%

5紙のうち、全紙面に対して全面広告の占める割合がダントツで高いのは読売新聞(55%)。最も低いのは毎日新聞(41%)。

読売は他の4紙よりも広告が集まりやすく、毎日は集まりにくいという見方ができる。

でも、読売は他の4紙よりも内容がスカスカともいえなくもない。

全面広告の割合(2017元旦全国紙比較)

 

過去のデータと比較してみよう。

全面広告の割合変化:読売・日経が増加

全面広告の割合の増加が目立つのは、読売(50⇒50⇒55%)と日経(40⇒50⇒48%)の2紙。

全面広告の割合変化(元旦 全国紙比較)

 

広告を読むために新聞を買っている!?

元旦の全国紙は、総ページ数の4割から5割を全面広告が占めていることが確認できた。

二段広告や三段広告などの部分広告も含めると、紙面に占める広告の割合は6割を超えているのではないか。

テレビの番組面やテレビ・ラジオの案内面を除くと、実質的な記事が占める割合はさらに少なくなる。

これでは記事を読むためというよりも、広告を読むために新聞を買っているようなものだ。

 

元旦に限らず、筆者が長期購読している朝日新聞でも、時々全面広告ばかりの紙面が目に付く。

たとえば、12月30日の朝刊でSMAPファン有志らによる8面の広告(次写真)。

SMAPファン有志らによる8面の広告

朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイトA-portを利用して、約1万3千人から集められた4千万円近くの募金が広告原資となっている。

これって、朝日新聞社が新たな収益を確保するためのビジネスモデルか?

※SMAPファンを非難しているわけではない。念のため。

 

新聞広告は5割を超えてはいけないはずだが・・・

さて、新聞広告はどの程度まで許されるのか?

第3種郵便物認可を受けている新聞は、広告掲載量を50%超えてはいけないことになっているのである。

日本郵便株式会社「第三種郵便物利用の手引き」
日本郵便株式会社「第三種郵便物利用の手引き」平成26年4月より


新聞各社は、広告量50%超え問題にどう答えるのか?

年間平均で50%を超えていなければいいとでもいうのか?

誰か、年間平均値を計測しているのか?

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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