不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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SUUMOは住友不動産の宣伝誌か!?

今週発行されたSUUMO(スーモ)新築マンション首都圏版12月13日号はズッシリと重い。

なぜか?


もくじ

毎年恒例の「不動産会社ガイド」の2017年保存版だからだ。

「不動産会社ガイド」の2017年保存版
全656ページのうち、7割近く(441ページ)が「新築46社会社名鑑」として費やされている。

ページをめくっていくと、アイウエオ順ではなく、1社当たりのページ数の多い順(広告料の多い順?)に掲載されていることが分かる。

住友不動産のSUUMO掲載ページ数がダントツ

8ページ以上掲載されているのは18社(次図)。

ダントツは住友不動産の90ページ。「新築46社会社名鑑」の2割を占めている。

2位三井不動産レジデンシャル(46ページ)、3位三菱地所レジデンス(28ページ)。

大手と言われる野村不動産と東急不動産は8ページと少ない。

大京は4ページしか掲載されていない。フロー事業(不動産開発事業)からストック事業(不動産管理事業、不動産流通事業)に転身中であるがゆえか――。

ページ数からみれば、SUUMOは住友不動産の宣伝誌といえなくもない。

SUUMO掲載ページ数(上位18社)

 

掲載ページ数の上位3社(住友・三井・三菱)は3年連続同じ

上位7社について、過去2年のデータを並べてみたのが次図。

上位3社(住友・三井・三菱)は変わらない。

ただ、住友不動産だけが大きくページ数を伸ばしている

SUUMO掲載ページ数の変化(上位7社)

 

では、「売上計上戸数」と「SUUMOページ数」との関係はどうなっているのか?

「売上計上戸数」を伸ばしている住友不動産だけがSUUMOページ数を増やしている

大手6社の売上計上戸数の推移をみると、住友・野村・三菱が上位3社(次図)。

17年3月期見通しとしては、住友>野村>三菱の順となっている。 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/flats/20161114/20161114181825.png
大手不動産のマンション開発事業|17年3月期見通しを比較 」より

 

SUUMOページ数上位3社の「売上計上戸数」と「SUUMOページ数」の推移(15年3月期~17年3月期見通し)を可視化したのが次のグラフ。

住友不動産だけが「売上計上戸数」を伸ばすとともに、SUUMOのページ数を増やしている様子がよく分かる。

「売上計上戸数」と「SUUMOページ数」の推移

SUUMOは住友不動産の宣伝誌か・・・・・・。

 

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