パソコンや家電製品などを選ぶときに、ランキングサイトを参考にする人は多いのではないだろうか。
新築マンションもランキングを発表しているサイトがいくつかある。
新築マンションのランキングサイトはどの程度参考になるのか、主なサイトを調べてみた。
O-uccino(オウチーノ)
首都圏の新築マンションランキング BEST5(9月)は次のとおり。
- 1位:勝どきビュータワー
- 2位:DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)
- 3位:シティハウス恵比寿伊達坂
- 4位:SKY TIARA(スカイティアラ・イースト/ウエスト)
- 5位:THE IMPERIAL GARDEN LIMITED RESIDENCE (インペリアルガーデン)
首都圏のほか、全国、関西、東海、北陸・甲信越、中国・四国、東北・北海道、九州・沖縄ごとに、上位5位のランキングが表示されている。
集計方法は、掲載ページへのアクセス数などをもとにオウチーノが独自の指標を用いて算出しているという。
HOME'S
東京23区の人気新築マンションのデイリーランキング(10月31日)は次のとおり。
- 1位: DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)
- 2位:デュオヴェール飯田橋
- 3位:ウエリス千代田東神田
1都3県だけでなく、「北海道・東北エリア」から「九州・沖縄エリア」まで、全国がカバーされている。ただし、いずれも上位3位まで。
集計方法は、HOME'Sの独自方法だという。
アットホーム
東京で「今いちばん注目を集めているマンション」のアクセスランキングは次のとおり。
- 1位:マジェスタワー六本木
- 2位:THE IMPERIAL GARDEN LIMITED RESIDENCE (インペリアルガーデン)
- 3位:デュオヴェール飯田橋
- 4位:スカイフォレストレジデンス
- 5位:DEUX TOURS CANAL&SPA (ドゥ・トゥール)
- 6位:パークコート青山 ザ タワー
- 7位:シティハウス二子玉川
- 8位:高輪グランドパームス
- 9位:プライムパークス品川シーサイド ザ・タワー
- 10位:シティタワー恵比寿
都道府県単位で「アクセスランキング」を見ることができる。
1都3県のランキングは30位まで表示されるが、地方は3位まで。秋田県などは1位のみ。
集計方法は、詳細情報ページへのアクセス数を集計しているという。
住まいサーフィン
マイページへの登録数が多い新築マンション(竣工済みを除く)が300位まで表示されている。
- 1位:プレミスト佃二丁目
- 2位:パークシティ中央湊ザタワー
- 3位:KACHIDOKI THE TOWER(勝どきザ・タワー)
- 4位:ブリリアザ・タワー東京八重洲アベニュー
- 5位:ブリリアタワーズ目黒
- 6位:パークホームズ豊洲ザレジデンス
- 7位:パークホームズ日本橋人形町ザレジデンス
- 8位:パークコート赤坂檜町ザ タワー
- 9位:パークコート三番町ヒルトップレジデンス
- 10位:プラウド恵比寿南
goo 住宅・不動産
首都圏版の新築マンション、今週(集計期間:10月17日~10月23日)のランキングは次のとおり。
- 1位:ウエリスつくば竹園
- 2位:フェアシス八王子新町
- 3位:サンクレイドル伊勢原レジデンス
- 4位:ルフォン扇大橋
- 5位:ヴィークコート豊田
- 6位:パークゲート メイツ 西新井
- 7位:プレミアムフォート柏
- 8位:GREEN PARK日暮里
- 9位:リーフィアレジデンス狛江 東和泉
- 10位:オープンレジデンシア亀有
「毎週水曜日更新」となっているが、集計方法は不明。
メジャーセブン
「関東」の9月の人気マンションランキングは次のとおり。
- 1位:パークコート浜離宮ザ タワー
- 2位:プラウド芝公園
- 3位:パークコート青山 ザ タワー
- 4位:パークシティ中央湊 ザ タワー
- 5位:パークコート三番町ヒルトップレジデンス
関東のほか、関西、北海道・東北、中部・東海、中国・四国・九州のエリアごとにランキングが表示される。
メジャーセブンサイトの各種数値から独自の計算式で算出したランキング。
★雑感★
新築マンションの人気ランキングサイトはどの程度使えるのか?
結論を先に言ってしまえば、あまり参考にならないのではないか、という印象だ。
次表のように6つのサイトのランキングを比較すると、共通する物件があまり多くないことが分かる。
マンションのランキングサイトの集計方法は様々。
アクセス数や投票数を基準にした客観性が担保された「消費者参加型ランキングサイト」(アットホーム、住まいサーフィン)もあれば、独自の方法で集計している「勝手ランキングサイト」(O-uccino、HOME'S、メジャーセブン)や「集計方法が不明なサイト」(goo 住宅・不動産)など。
ランキング手法の違いを知ったうえで、利用する必要がある。
たとえば、住まいサーフィンは、「マイページへの登録数」が多いほどランキングが上位になる仕組みになっている。
規模が大きいマンションや長期間にわたって売り出されている(=売れ残っている)マンションほどアクセス数が多い(=ランキングが高く)ように見えなくもない(次図)。
あと、気になるのは、アクセス数を人気の指標としているランキングサイトであれば、販売サイドによる意図的なアクセス操作が可能ではないのかという点(たとえば、社員総出で自社の物件に連日アクセスするとか)。
あるいは、「食べログ」のように、サイトの運営者自身により不適切な操作が行われていることはないのかということ。
(本日、マンション広告なし)