国土交通省は9月30日、「住宅着工統計(平成28年8月分)」を公表。
ざっくり言うと
平成28年8月の住宅着工動向について、次のように記されている。
- 平成28年8月の住宅着工戸数は82,242戸で、前年同月比で2.5%増となった。また、季節調整済年率換算値では95.6万戸(前月比4.9%減)となった。
- 住宅着工の動向については、前年同月比で2ヶ月連続の増加となっており、利用関係別にみると、前年同月比で持家、貸家は増、分譲住宅は減となった。
- 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。
また、分譲マンションについては、次のように記されている。
- 前年同月比では先月の増加から再びの減少(前年同月比33.1%減)。
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう。
全国分譲マンション着工戸数 先月の増加から再びの減少
8月は前年同月比▲33.1%の大幅減。
たしかに「先月の増加から再びの減少」であることが確認できる。
首都圏分譲マンション着工戸数 3か月連続で減少
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
首都圏では、2か月連続で大幅に減少。
ただ、季節変動があるのでなんとも言えない。
首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。
このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
3か月連続で減少していることが分かる。
都内の分譲マンション着工戸数 前年同月比▲49.3%
東京を見ると、着工戸数は3か月連続で減少し、8月は1,809戸と大幅減。
ただ、季節変動があるのでなんとも言えない。
次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
6月(▲20.3%)、7月(▲9.5%)、8月(▲49.3%)と3か月連続で減。
もっと泥臭いのが次のグラフ。
8月は大幅に減少していることが分かる。
あわせて読みたい