2016年の参議院議員選挙の結果が都の選挙管理委員会の「特設ページ」(※リンク切れ)に公開されている。
都内の「投票率」や「党派別得票率」を可視化すると興味深い状況が見える。
ざっくり言うと
都内の投票率は西高東低?
都内の投票率が55%を下回ったのは、次の8つの自治体。
そのうちの3つの区(足立・江戸川・葛飾)は東側に偏っている。
なぜ3つの区の投票率が低いのか? 共通点は見いだせない。
- 投票率%(投票者数人/選挙当日有権者数人)
- 1位:瑞穂町 50.60%(14,189人/28,041人)
- 2位:足立区 52.34%(292,708人/559,257人)
- 3位:武蔵村山市 52.35%(30,534人/58,322人)
- 4位:港区 52.59%(102,686人/195,245人)
- 5位:江戸川区 53.00%(292,115人/551,116人)
- 6位:福生市 54.21%(25,990人/47,947人)
- 7位:葛飾区 54.82%(204,671人/373,363人)
- 8位:青梅市 54.99%(63,412人/115,310人)
都内の投票率が60%を上回ったのは、次の12の自治体。
23区では文京区と千代田区しかランクインしていない。
北多摩エリアの投票率が高い傾向が見られる。
- 1位:檜原村 68.77%(1,458人/2,120人)
- 2位:文京区 64.59%(112,531人/174,214人)
- 3位:武蔵野市 62.82%(76,406人/121,622人)
- 4位:国立市 62.71%(39,480人/62,957人)
- 5位:国分寺市 62.47%(62,982人/100,820人)
- 6位:千代田区 62.34%(30,063人/48,228人)
- 7位:三鷹市 60.90%(93,345人/153,272人)
- 8位:多摩市 60.74%(75,924人/125,005人)
- 9位:稲城市 60.44%(42,754人/70,737人)
- 10位:小平市 60.34%(93,543人/155,029人)
- 11位:小金井市 60.31%(59,902人/99,331人)
- 12位:西東京市 60.06%(99,649人/165,915人)
投票率データを地図に落としてみると、なんとなく西高東低に見えなくもない。
自民得票率30%超えは都心3区
党派別の得票率は次表の通りだ。
自民党の得票率が30%を超えたのは次の都心3区。
- 1位:千代田区 33.76%
- 2位:中央区 31.24%
- 3位:港区 30.24%
民進党は得票率30%超えの区はない。26%超えは次の5つの区。
- 1位:杉並区 27.54%
- 2位:練馬区 27.33%
- 3位:中野区 26.93%
- 4位:目黒区 26.64%
- 5位:世田谷区 26.13%
支持層に偏り?自民党支持層は都内東側・民進党支持層は都内西側
党派別得票率データを地図に落としてみると、自民党支持層と民進党支持層にエリアの偏りがある様子が見えてくる。
自民党支持層は、23区の東側と檜原村・奥多摩町に偏っているように見える(次図)。
民進党支持層は、檜原村・奥多摩町を除く、都の西側に偏っている(次図)。
投票率の高いエリアほど、民進党の得票率も高いようにも見える。
だからどうだという結論めいたことは特にない。
投票率や党別得票率に地域性があるのではないかと思い、各データを可視化してみた。何かの参考になれば幸いである。
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