毎月1日付けでAirbnbの登録件数を確認し、分析記事を投稿している。
毎回、Airbnbの登録件数データの一部については、AirbDatabankが無料で公開しているデータを利用している。
同データはどの程度の精度があるのか?
以前から気になっていたので、念のため調べてみた。
具体的には、3つのAirbnb分析サイト(AirbDatabank、AirLABO、AirDNA)のAirbnb登録件数の差異を比べてみることにした。
AirLABO、AirDNAサイトの詳細は、次の記事をご参照。
23区ごとの比較
3つのサイトから拾った、東京23区の各区のAirbnb登録件数を整理したのが次のグラフ。
概ね、AirLABO>AirbDatabank>AirDNAの順に登録件数が多い傾向にあることが分かる。
23区全体の比較
東京23区全体のAirbnb登録件数を比較したのが次のグラフ。
AirLABO(約14,400件)>AirbDatabank(約12,000件)>AirDNA(約9,600件)の順に登録件数が多いことがハッキリ分かる。
AirDNAの登録件数が少ない理由は、数か月間貸し出されていない物件が含まれていないためである。
なぜ都市分析レポートの数がAirbnb上の実際の物件数より少ないのでしょうか?
Airdnaは設定した都市の中の「アクティブ」な物件にのみ分析を行っています。
Airbnb上沢山の物件がアクティブ状態になく、カレンダーが数ヶ月更新されていない、数ヶ月実際に貸し出しされていない状態の物件があります。
これらの物件を取り除く事により、より精度の増した分析を行っています。 (以下略)
全国の比較
全国のAirbnb登録件数を比較したのが次のグラフ。
AirLABO(約38,900件)>AirbDatabank(約33,200件)であることに変わりはない。
AirDNAはデータ不明(COMMING SOON...となっている)。
調査結果
3つのサイトは、いずれもAirbnbサイトから毎日クローリングしたデータを集計しているが、それぞれ独自のノウハウを駆使していることもあり、集計結果(登録件数)が若干違うことが判った。
だから、絶対値の取り扱いについては、注意が必要だ。
まあ、毎月の変化(トレンド)を見ていくぶんには、一つのサイトのデータを元に定点観測しておけば問題ないだろう、というのがこれまで1年近く定点観測してきた経験も踏まえたうえでの結論。
Airbnbサイトがデータを公開してくれれば、このような面倒な話はしなくても済むのだが・・・・・・。
あわせて読みたい
(本日、マンション広告なし)