マンション住人の不安をよそに、日本ではAirbnbの登録件数がドンドン増えている。
4月1日現在、全国でAirbnbに登録されている物件数は約3万1,700件。
ざっくり言うと
- 全国のAirbnb登録件数が3万件を突破
- Airbnb登録件数は1都2府で全国の4分の3を占める
- 東京23区Airbnb登録件数 1位新宿区
- 大阪市中央区のAirbnb登録件数は、新宿区よりも多い
- 京都府警の摘発にも係らず京都市内のAirbnb登録件数増加中
Airbnbサイトからクローリングによりデータを集計しているサイトAirbDatabank(エアビーデータバンク)が公開しているデータをもとに、4月1日現在の全国のAirbnb登録状況を可視化してみた。
全国のAirbnb登録件数が3万件を突破
全国でAirbnbに登録されているのは31,708 件(4月1日現在)。
1か月前(3月1日)は29,043件だった。この1か月で2,665 件(9.2%)増加している(次図)。
※正確にいうと、東京都は23区、大阪府は大阪市、京都府は京都市のみがAirbDatabankの調査対象。だから実際の登録件数はもう少し多くなる。
Airbnb登録件数は1都2府で全国の4分の3を占める
Airbnb登録件数の都道府県別ランキングを次表に示す。
1位東京都(23区)約1万2,000件、2位大阪府(大阪市)約8,300件、3位京都府(京都市)約3,600件。
都道府県別のシェアを次図に示す。
1都2府の合計で全国の4分の3(75.5%)を占めている。
東京23区Airbnb登録件数 1位新宿区
東京23区においてAirbnbの登録件数が最も多いのは新宿区(2,317件)。
2位の渋谷区(1,981件)は、まもなく2千件超え。
3位の港区(1,169件)は1千件超えで、第2グループを引き離している。
第2グループは台東区(868件)、豊島区(698件)、世田谷区(658件)。
国内初の民泊条例施行でマスコミが盛んに取り上げている大田区(212件)は15位。千代田区(218件)よりも少ないのである。
港区に迫っている台東区では3月29日に「民泊待った!条例」が可決され、4月1日から施行された(台東区で「民泊待った!条例」可決)。
大阪市中央区のAirbnb登録件数は、新宿区よりも多い
大阪市内のAirbnb登録件数では、中央区(2,623件)と浪速区(1,868件)がツートップ。
しかも大阪市中央区(2,623件)は、新宿区(2,317件)よりも多い(次図)。
大阪府警は、大阪の繁華街・ミナミで横行している外国人向けの違法民泊の状況を把握していて、同法違反の疑いがあるとみて情報収集を進めているらしい(「違法民泊」抑止は、警察摘発による一罰百戒効果に頼るしかないのか)。
京都府警の摘発にも係らず京都市内のAirbnb登録件数増加中
京都市内のAirbnb登録件数は、下京区(765件)、中京区(630件)、東山区(521件)の3区が圧倒的に多い。
京都府警は昨年の11月4日、無許可で中国人観光客向けの「民泊」を営んだとして、旅行業者ら2人書類送検した(京都府警が悪質な民泊を摘発!京都市Airbnb登録件数の増加にブレーキは掛かるか?)。
京都府警の摘発後、Airbnb登録件数の急増に一時ブレーキが掛かったが、2月に入って再び急増中(次図)。
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