公園・大学・住宅・商業が一体化した約33.3haの大規模複合開発エリアに建つ、タワーマンション棟(A棟)の折り込みチラシ。
物件概要
【先着順】大手町駅直通25分、駅徒歩12分。総戸数840戸(タワー棟(A棟)700戸、レジデンス棟(B棟)52戸、レジデンス棟(C棟)88戸)、37階建て(A棟)・13階建て(B棟・C棟)。販売戸数46戸、3LDK(62.27m2)~4LDK(84.41m2)。
販売価格4,090万円~6,880万円。平成28年3月上旬竣工予定[タワー棟(A棟)]、平成27年3月3月竣工済み[レジデンス棟(B棟・C棟)]。
- 2015年8月21日(金)、2016年1月29日(金)の物件と同じ。
新聞全紙大のチラシ裏面に、大きなスペースを割いて「ご返済例」が掲載されている。
30階の4,690万円の住戸(3LDK/66.32m2)が頭金550万円、借入金額4,140万円で、当初月々返済額95,988円、ボーナス払い99,662円だという。
ゴマ粒サイズの小さな文字で、融資条件が注釈されている。
- ※三井住友銀行(提携ローン)、変動金利年0.775%(平成27年11月現在)、元利均等35年返済の場合。
- ※金利は年2回見直しされますが、返済額は適用金利が変わっても5年間一定で5年ごとに調整されます(ただし、前返済額の1.25倍が限度)
黒田バズーカの3発目により、マイナス金利の世界に突入した今となっては、「変動金利年0.775%」では損したような気にさせられる。
マイナス金利導入による住宅ローン金利への影響は?
今後住宅ローン金利は、マイナス金利導入の影響をどのように受けるかが気になるところであろう。
昨年までにマイナス金利を導入した欧州では、「借りたらお金がもらえる」デンマークや、逆に住宅ローンが上昇したスイスのように珍事が発生しているという。
デンマークでは一部の住宅ローンがマイナス金利になり、「借りたらお金がもらえる」という信じられないような状況が現実に起きている。(中略)
同様にマイナス金利を導入しているスイスでは、住宅ローン金利が逆に上昇している。(NEWSポストセブン 2月7日)
専門家はマイナス金利導入による住宅ローン金利への影響どうみているのか?
ネットで専門家をググってみたが、今後の金利水準について具体的な数値まで言及しているのは深田晶恵氏くらいであった。
ことさように予想するのは難しいということなのであろう。
深田晶恵氏(ファイナンシャルプランナー)
日銀のマイナス金利導入の発表前に決まったメガバンクの2月の10年固定金利は1.05%である。
3月の金利はどうなるか。2月後半に長期金利がゼロに近い水準だとしても、あまり大きく下げすぎると銀行は固定期間中に金利上昇リスクを抱えることになるので、せいぜい0.1~0.15%の引き下げと予想している。
(ダイヤモンド・オンライン 2月10日)
深野康彦氏(ファイナンシャルプランナー)
住宅ローンの金利は下がる余地があるが、新規に住宅を購入する人にプラスとは限らない。不動産価格が全般に上昇しているため、住宅購入のトータルのコストは軽くならない可能性がある。
メリットがあるのは既に住宅ローンを借りている層だろう。より低い金利に借り換えれば、返済負担の軽減につながる。
(日本経済新聞 2月6日)
マンション購入を急ぐのは禁物
住宅ローン金利が低くなるからといって、マンション購入を急ぐのは禁物だ。
住宅ローンの金利が決まるのはマンション購入の「申込み時」ではなく、実際に融資が実行される時期(≒マンションが竣工して住戸が引き渡される時期)だからだ。
1年後の長期の金利水準がどうなっているのかなんて、誰にも分らない。
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