大京穴吹不動産は10月5日、マンションの空室を利用した長期滞在サービス(バケーションレンタル事業)のサービス名称を「家旅(いえたび)」と決定し、本格的に事業展開していくと発表した。
沖縄のマンションの空室を活用したビジネス。
「よくあるご質問」を読むと、滞在可能期間は1ヵ月以上、3ヵ月(89泊90日)以下。定期借家契約のため、延長は不可とされている。
最低滞在期間を1ヵ月とすることで、規制が厳しい旅館業法の適用を免れるというビジネスモデルだ。
鍵の引き渡しは次のようになっている。
お申し込み時にチェックイン時間(17時~20時)をご指定いただきます。
マンションのエントランス前でお待ち合わせをさせてい ただき、マンション共用部等のご説明のあと、お部屋にて鍵をお 渡しさせていただきます。
不特定多数が出入りすることになるのだが、マンション住民の合意は得られているのだろうか。
Airbnbに”汚染”されて、住民がその対応に苦労している沖縄のマンションの事例がある。上記の4物件のことではないけれど(実録!Airbnbとタワーマンション住民との攻防)。
現在、トップページに表示されている「おすすめ施設」は、次の4物件。
- アルトゥーレ美浜(19階建て、総戸数421戸、2010年竣工)
賃貸対象住戸は4階の2LDK(75.65m2) - ライオンズ宜野湾マリンシティ(10階建て、総戸数88戸、2007年竣工)
賃貸対象住戸は8階の3LDK(70.88m2) - ライオンズマンション新城(10階建て、総戸数35戸、2002年竣工)
賃貸対象住戸は7階の3LDK(77.47m2) - ライオンズヴィアーレ真志喜(7階建て、総戸数37戸、2003年竣工)
賃貸対象住戸は6階の3LDK(77.34m2)
沖縄県は戦略特区に指定されているので、「民泊条例」が制定されれば、特区法による「民泊」が可能になる。
特区法の「民泊」であれば、「1か月」よりも少ない期間(7~10日以上)からの貸し出しが可能になる。
大京穴吹不動産は、「民泊条例」の制定まで見据えているのか?
これからは「民泊」ブームに乗って、このような企業ベースの空き室活用ビジネスが増えてくるのであろう。
特区法が規定している「最低滞在期間:7~10日」については、「国民の多くがまだ気づいていない「民泊」の真実」をご参照。
(本日、マンション広告なし)