不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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通勤電車の混雑率ランキング(平成26年度)

都心に大規模マンションが建つと、当然ながら通勤電車の混雑率も上がる。

混雑している路線はどこか?
どの程度混んでいるのか?
どの時間帯が混んでいるのか?

マンションを選ぶとき際には気になるところであろう。

国交省から平成26年度の「主要区間の平均混雑率データ」が公表されているのでまとめておいた。

全国エリア別!通勤電車の混雑率ランキング(2020年度) もご覧ください。


もくじ

三大都市圏の混雑率の推移

国土交通省鉄道局が公表した資料「三大都市圏における主要区間の平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移」(PDF:343KB)によれば、次図のとおり、三大都市圏の混雑率は、かなり改善されつつあるように見える。

三大都市圏の混雑率の推移

でも、このグラフ、よく見ると横軸が等間隔ではない。
しかも、折れ線が急降下している昭和50年度から平成15年度は5年間隔であるのに対して、平成16年度以降は1年間隔だ。
また、縦軸は0%からではなく、70%から始まっているので、折れ線の下降状態(混雑改善状態)が強調されている。


より客観的に可視化すべく、横軸を等間隔に、縦軸を0%となるように修正し、東京圏・大阪圏・名古屋圏のデータを一つにまとめたのが次のグラフ。

f:id:flats:20150909061749j:plain

名古屋圏は1996年あたりから、大阪圏は1998年あたりから混雑率150%を下回っている。

でも、東京圏だけは2009年以降、混雑率がなかなか改善されず165%を下回らない状況が続いている。


ちなみに、混雑率150%というのは、「広げて楽に新聞を読める」状態。

三大都市圏における主要区間の平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移
「三大都市圏における主要区間の平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移」より 

国交省のホームページに掲載されている「主要区間の路線の混雑率データ」(PDF:119KB)をもとに、東京圏、大阪圏、名古屋圏それぞれについて、混雑率の高い順に路線を並べておいた。

なお、主要区間以外の混雑率を知りたい方は「その他の区間の混雑率」(PDF:274KB)をご参照。

東京圏における主要区間の混雑率(ワースト31)(平成26年度)

混雑率180%(折りたたむなど無理をすれば新聞を読める)を超える路線は7つ。

全国で最も混雑しているのが東西線の「木場 →門前仲町」。
混雑率200%は「体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める」状態だ(新聞は読めない!)。


( )内は、混雑している時間帯。

  • 1位:東京地下鉄 _東西線【木場 →門前仲町】200%(7:50~ 8:50 )
  • 2位:JR東日本_総武線【錦糸町→両国】199%(7:34~8:34)
  • 3位:JR東日本_京浜東北線【上野 →御徒町】197%(7:50~ 8:50 )
  • 4位:JR東日本_横須賀線【武蔵小杉 →西大井】192%(7:34~ 8:34 )
  • 5位:JR東日本_中央(快速)線【中野 →新宿】191%(7:54~ 8:54 )
  • 6位:小田急_小田原線【世田谷代田 →下北沢】189%(7:46~ 8:48 )
  • 7位:東急_田園都市線【池尻大橋 →渋谷】185%(7:50~ 8:50 )
  • 8位:JR東日本_東海道線【川崎 →品川】182%(7:39~ 8:39 )
  • 9位:東京地下鉄 _千代田線【町屋 →西日暮里】178%(7:45~ 8:45 )
  • 10位:JR東日本_総武(快速)線【新小岩 →錦糸町】178%(7:34~ 8:34 )

  • 11位:東京地下鉄 _半蔵門線【渋谷 →表参道】172%(8:00~ 9:00 )
  • 12位:東急_東横線【祐天寺 →中目黒】168%(7:50~ 8:50 )
  • 13位:京王_京王線【下高井戸 →明大前】163%(7:40~ 8:40 )
  • 14位:JR東日本_常磐(快速)線【松戸 →北千住】163%(7:30~ 8:30 )
  • 15位:東京地下鉄 _有楽町線【東池袋 →護国寺】160%(7:45~ 8:45 )
  • 16位:JR東日本_常磐(緩行)線【亀有 →綾瀬】160%(7:23~ 8:23 )
  • 17位:東京地下鉄 _日比谷線【三ノ輪 →入谷】159%(7:50~ 8:50 )
  • 18位:東京地下鉄 _丸ノ内線【新大塚 →茗荷谷】159%(8:00~ 9:00 )
  • 19位:西武_池袋線【椎名町 →池袋】157%(7:25~ 8:24 )
  • 20位:東京地下鉄 _銀座線【赤坂見附 →溜池山王】156%(8:00~ 9:00 )

  • 21位:西武_新宿線【下落合 →高田馬場】155%(7:37~ 8:36 )
  • 22位:京成 _押上線【京成曳舟 →押上】152%(7:40~ 8:40 )
  • 23位:東京都 _新宿線【西大島 →住吉】151%(7:40~ 8:40 )
  • 24位:東京都 _三田線【西巣鴨 →巣鴨】150%(7:40~ 8:40 )
  • 25位:東武_伊勢崎線【小菅 →北千住】149%(7:30~ 8:30 )
  • 26位:京急_本線線【戸部 →横浜】146%(7:30~ 8:30 )
  • 27位:京王_井の頭線【池ノ上 →駒場東大前】140%(7:45~ 8:45 )
  • 28位:東武_東上線【北池袋 →池袋】137%(7:30~ 8:30 )
  • 29位:京成 _本線線【大神宮下 →京成船橋】133%(7:20~ 8:20 )
  • 30位:東京都 _浅草線【本所吾妻橋 →浅草】118%(7:50~ 8:50 )
  • 31位:JR東日本_中央(緩行)線【代々木 →千駄ヶ谷】91%(8:01~ 9:01 )

 

大阪圏における主要区間の混雑率(ワースト20)(平成26年度)

大阪圏は首都圏に比べると混雑率は高くない。
もっとも高い宝塚本線の「三国 →十三」間でさえ144%だ。

  • 1位:阪急_宝塚本線【三国 →十三】144%(7:32~ 8:32 )
  • 2位:阪急_神戸本線【神崎川 →十三】142%(7:32~ 8:32 )
  • 3位:大阪市_御堂筋線【梅田 →淀屋橋】142%(7:50~ 8:50 )
  • 4位:近鉄_奈良線【河内永和 →布施】135%(7:42~ 8:42 )
  • 5位:近鉄_大阪線【俊徳道 →布施】131%(7:31~ 8:31 )
  • 6位:阪急_京都本線【上新庄 →淡路】130%(7:35~ 8:35 )
  • 7位:近鉄_南大阪線【北田辺 →河堀口】128%(7:34~ 8:34 )
  • 8位:近鉄_京都線【向島 →桃山御陵前】127%(7:34~ 8:34 )
  • 9位:南海_高野線【百舌鳥八幡 →三国ヶ丘】121%(7:20~ 8:20 )
  • 10位:南海_南海本線【湊  →堺】121%(7:30~ 8:30 )

  • 11位:JR西日本_片町線【鴫野 →京橋】121%(7:30~ 8:30 )
  • 12位:京阪_京阪本線【野江 →京橋】118%(7:50~ 8:50 )
  • 13位:阪神_本線【出屋敷 →尼崎】114%(7:31~ 8:30 )
  • 14位:JR西日本_大阪環状線【鶴橋 →玉造】113%(7:30~ 8:30 )
  • 15位:JR西日本_東海道(緩行)線【茨木 →新大阪】112%(7:30~ 8:30 )
  • 16位:大阪市_谷町線【谷町九丁目 →谷町六丁目】108%(7:50~ 8:50 )
  • 17位:大阪市_堺筋線【日本橋 →長堀橋】107%(7:50~ 8:50 )
  • 18位:JR西日本_阪和(快速)線【堺市 →天王寺】105%(7:30~ 8:30 )
  • 19位:大阪市_四つ橋線【難波 →四ツ橋】101%(8:00~ 9:00 )
  • 20位:JR西日本_東海道(快速)線【茨木 →新大阪】97%(7:30~ 8:30 )

 

名古屋圏における主要区間の混雑率(ワースト8)(平成26年度)

名古屋圏は大阪圏に比べても混雑率は高くない。

  • 1位:名鉄_本線 (東 )線【神宮前→金山】139%(7:40~ 8:40 )
  • 2位:名鉄_本線 (西 )線【栄生→名鉄名古屋】139%(7:30~ 8:30 )
  • 3位:名古屋市_東山線【名古屋→伏見】137%(7:30~ 8:30 )
  • 4位:近鉄_名古屋線【米野→名古屋】132%(7:34~ 8:34 )
  • 5位:JR東海_中央線【新守山 →大曽根】129%(7:49~ 8:48 )
  • 6位:名古屋市_名城・名港線【金山→東別院】128%(7:30~ 8:30 )
  • 7位:JR東海_東海道線【枇杷島→名古屋】117%(7:37~ 8:36 )
  • 8位:名古屋市_鶴舞線【塩釜口 →八事】112%(7:30~ 8:30 )

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