「式年遷宮」の費用を捻出するために、平安京以前の自生林45本を撤去するという下鴨神社のマンション計画(下鴨神社マンション計画の皮算用)には驚いたが、東本願寺のお膝元でも賃貸マンション計画があるという。
門信徒の宿泊施設に賃貸マンション計画(東浅井詰所)
門信徒の宿泊施設に賃貸マンション 東本願寺のお膝元
京都市下京区の真宗大谷派本山・東本願寺の北側にある宿泊施設「東浅井詰所(つめしょ)」が、5月末でいったん閉鎖された。
木造2階の現在の建物を取り壊し、鉄骨4階に建て替える。詰所の機能を残しつつ、賃貸マンションを併設する。来年2月の再開を予定している。
(京都新聞 6月11日)
東浅井詰所のホームページにも確かに「当館建物の改築工事を実施させていただく運びとなりました」と記されている。
(出所)http://www.higashiazai-tsumesyo.com/
下鴨神社と違って、東本願寺のほうは東浅井詰所の維持費捻出が賃貸マンション併設の理由とされている。
現在の建物は1935(昭和10)年に建てられた。
同郡の門信徒は素泊まりで1泊3千円だが、交通機関・基盤の発達で、日帰りが可能となり、宿泊者が減っていた。
そこで、近年は門信徒以外の人にも500円増しで貸していた。だが、建物は築80年が経過し、耐震対策や屋根のふき替え、維持費の捻出などが必要になってきたという。
(同)
新しい施設は4階建てで、1階が詰所。個室6室と大広間を設け、1階の一部と2階以上を1DK、1LDKの賃貸マンションにするという。
現在の東浅井詰所の外観 ↓
こんなに風情のある詰所を建替え、賃貸マンションを併設させるとどうなるのか?
建替え済みの賃貸マンションがあった(伊香詰所)
こんなに風情のある詰所を建替え、賃貸マンションを併設させるとどうなるのか、と思ったら、すでに東本願寺東南にある「伊香詰所」は、2006年に木造2階を鉄筋4階に建て替えられ、半分が単身者向けの賃貸マンションに変更されていた。
(ストリートビューが表示されないときは、再読み込みしてください)
マンションの2階部分に掲げられた、「伊香言所」と記された発錆看板がなんとも恨めしそうだ。
ネットで探すと、nexus伊香として宣伝されていることが分かる。
- 賃料:63,000円~70,000円
- 礼金:100,000~150,000円
- 敷金:なし
- 更新料:なし
- その他:鍵交換手数料15,750円
礼金を10万円~15万円も取るなんて、坊主だけに生臭い、なんてね。
東本願寺周辺には、東浅井詰所・伊香詰所のほかに、富山県詰所・詰所飛騨・砺波詰所などがある。これらの詰所も賃貸マンション化するのだろうか――。
(本日、マンション広告1枚)