不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、不動産(マンション購入・賃貸)に係る分析記事を提供しているブログメディア


住宅エコポイントの交換実績、「商品交換」が51%

シーフードレストランチェーンの跡地に建つ中規模マンション

物件概要
【先着順】大手町駅直通7分、駅徒歩9分。総戸数43戸(管理事務室1戸含む)、15階建。販売戸数3戸、3LDK(71.55m2〜76.50m2)。販売価格4,562万2,840円〜5,160万7,170円。平成25年9月竣工済み(本チラシ掲載日の10カ月前)。

  • ※2012年11月16日(金)、2013年12月20日(金)の物件と同じ。

B4判のチラシ裏面に「住宅エコポイント対象製品」であることの説明が記載されている。

復興支援・住宅エコポイント対象マンション
ポイントの発行申請が必要です。
ポイント申請期間:平成26年10月31日まで
申請はお引渡し後となります。また期間内であっても予算額に達した場合、ポイントの発行は終了となります。
詳細は住宅エコポイント事務局ホームページをご確認ください。

民主党政権時代に、省エネ住宅の普及と住宅投資の促進を促すためにスタートした住宅版エコポイント制度。
まだやっていたのかという驚きとともに、その後どうなったのか気になったので調べてみた。


国土交通省の「住宅エコポイント」のページを見ると、住宅エコポイントの各種申請は平成26年3月31日をもってすべて終了しているが、復興支援・住宅エコポイントの一部の申請は引き続き受付中。詳しくは、「復興支援・住宅エコポイント」のページを見よ、となっている。
復興支援・住宅エコポイントのページを開くと、「被災地以外の予約申込の受付は終了しました」と記載されている。
本日のチラシは都内に建つマンションのチラシ。
被災地ではないから予約申込の受付は終了しているのに、なぜチラシには「ポイント申請期間:平成26年10月31日まで」と掲載されているのか?
「復興支援・住宅エコポイント」事務局に電話照会した結果は、次のとおりだ。
すなわち、「新築マンションの場合、マンション購入者ではなく、売主が事前に住宅エコポイントの予約申込を済ませているので、購入者は平成26年10月31日までにポイントの申請をすればいい」、ということらしい(ああ、ややっこしい!)。


この住宅エコポイントは、まもなく予算額に達する。
現在どのような状況になっているのだろうか?


住宅エコポイントの発行状況・交換状況(平成26年6月末時点の累計)

「復興支援・住宅エコポイント」のページに「住宅エコポイント事業の実施状況について(平成26年6月末時点)」数値データが公開されていたので、住宅エコポイントの発行状況や交換状況を見える化(グラフ化)してみた。
住宅エコポイント発行の内訳
エコポイント発行の内訳
平成26年6月末時点のエコポイント発行累計は、新築が58%、リフォームが42%。
戸数(ポイント数)でいえば、次のとおりだ。

  • 新築:1,085,055戸(291,021,970,000ポイント)
  • リフォーム:793,097戸(51,047,031,000ポイント)
  • 合計:1,878,152戸(342,069,001,000ポイント)

数字の桁数が多くて、分かりにくいのだが、新築が約2,910億ポイント、リフォームが約510億ポイント。
「ポイント」などという曖昧な表現が使われているが、相当金額に置き換えると、新築に約2,910億円、リフォームに約510億円。
合計約3,420億円もの税金が投入されているのだ。


住宅エコポイントの発行(リフォームの内訳)
さらにリフォームの内訳をグラフ化してみると、次のように「窓の断熱改修」が約362億円と圧倒的に多いことが分かる。
某建材メーカーにとっては、「住宅エコポイント」様様だろう。
エコポイントの発行(リフォームの内訳)


では、1戸あたり最大300,000ポイント(=30万円相当)の住宅エコポイントは、どのように使われたのか?
エコポイントの交換実績を見てみよう。
住宅エコポイント交換の内訳
エコポイント交換の内訳
エコポイントの交換累計実績を見ると、334,095,451,554ポイント(3,340億円相当)のうち、最も多いのが「商品交換」の51%(1,695億円相当)。次に多いのが「新築(即時交換)」の45%(1,519億円相当)。
「リフォーム(即時交換)」は、たったの4%(124億円相当)。
「環境寄附(2,819万円相当)」や「復興寄附(2,105万円相当)」は、0.1%にも満たない。


「商品交換」の内訳
「商品交換」の内訳をグラフ化してみると、次図のように「商品券・プリペイドカード」が126,476,437,561ポイント(1,264億円相当)とダントツであることが分かる。
「商品交換」の内訳


これまでに3,340億円相当のエコポイントが交換され、うち1,264億円が金券(商品券・プリペイドカード)に交換された。
これらの原資はすべて税金(将来の借金)だ。
省エネ住宅の新築や改装を促進するために民主党政権時代に創設された、金券(商品券・プリペイドカード)バラマキ制度が、いま終ろうとしている。


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2019年6月1日、このブログ開設から15周年を迎えました (^_^)/
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