不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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住友不動産の新築マンションの情報サイトが高評価


マンションのインターネット広告も折込みチラシと同様、「不動産の表示に関する公正競争規約」によって規制されている。
折込みチラシでは、売主が言いたいことが大きな文字で、できるだけ言いたくないことは小さな文字で記載されている(ただし、7ポイント以上と規定されている。同規約施行規則第10条)。
インターネット広告も折込みチラシとほぼ同様の規制を受けているのだが、画面表示を拡大・縮小できるネットの世界では「文字サイズ7ポイント以上ルール」はあまり意味を持たない。
インターネット広告では、文字だけでなく、音声や動画など多様な表現が可能だが、それらに対する規制は皆無だ。


折込みチラシが激減する一方で、インターネット広告が主流になりつつある。
そこで、不動産会社のインターネット広告に対して、消費者にとって必要な情報がアクセスしやすいかどうかを評価してみた。
具体的には、不動産最大手5社(三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンシャル、住友不動産、東急不動産、野村不動産)と分譲マンション最大手(大京)の計6社のサイトを開いて、オススメとして紹介されている新築分譲マンション数件の広告を調べたものである。
評価指標は、「ロケーション・間取り・設備仕様といった『情報タブ』の配置・記載内容の統一感」と「『物件情報』タブへのアクセスのしやすさ」の2つ。それらの結果として「総合評価」を三ツ星で評価した。
「情報タブ」の配置や記載内容が物件によってバラバラであったり(統一感がなかったり)、消費者にとって重要な「物件情報」がどこにあるのか分かりにくいサイトは低評価とした。
以下の評価は、あくまでも筆者の独断。また、各社のすべての広告を調べたのではなく、オススメとして紹介されている新築分譲マンション数件を調べた結果である。念のため。


三井不動産レジデンシャル 総合評価★★☆(概ね良好)

三井不動産レジデンシャル

  • 情報タブの統一感★★☆:ロゴの直下にタブで表示されている。 各タブの名称、表記順・内容はバラバラ。
  • 「物件情報」の位置★★☆:ヘッダー部だったり画面左下だったりバラバラ



三菱地所レジデンシャル 総合評価★★☆(概ね良好)

三菱地所レジデンシャル

  • 情報タブの統一感★★☆:ロゴの直下にタブで表示されている。 各タブの名称、表記順・内容はバラバラ。
  • 「物件情報」の位置★★★:「現地案内図」の横に、ヘッダー部に統一的に配置されている。
  • その他:いくつかの物件ではFLASHが使われているが、iPADでは非FLASH表示対応できている。⇒OK



住友不動産 総合評価★★★(良好)

住友不動産

  • 情報タブの統一感★★★:ヘッダー部に統一的に配置されている。
  • 「物件情報」の位置★★★:ヘッダー部に統一的に配置されている。



東急不動産 総合評価☆☆(イマイチ)

東急不動産

  • 情報タブの統一感☆☆:タブが、ヘッダー部だったり、左カラムだったり、表示位置が統一されていない。
  • 「物件情報」の位置☆☆:タブが、ヘッダー部だったり、左カラムだったり、表示位置が統一されていない。
  • その他:いくつかの物件ではFLASHが使われているが、iPADでは非FLASH表示対応できている。⇒OK



野村不動産 総合評価☆☆☆(イマ2)

野村不動産

  • 情報タブの統一感:☆☆ヘッダー部だったり、フッター部だったり、表示位置が統一されていない。
  • 「物件情報」の位置★★★:「現地案内図」と共に、ヘッダー部に統一的に配置されている。
  • その他:いくつかの物件ではFLASHが使われていて、iPADでは表示できないのは致命的だ。⇒NG



大京 総合評価☆☆(イマイチ)

大京

  • 情報タブの統一感☆☆:タブが、ヘッダー部だったり、左カラムだったり、表示位置が統一されていない。
  • 「物件情報」の位置☆☆:タブが、ヘッダー部だったり、左カラムだったり、表示位置が統一されていない。
  • その他:いくつかの物件ではFLASHが使われているが、iPADでは非FLASH表示対応できている。⇒OK
2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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