不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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建替え苦節16年、駅チカで容積率に余裕のあるマンションでさえ


マンション建替え円滑化法により建替えられる大規模マンション。

物件概要
【第2期2次 予告広告】新宿駅直通11分、駅徒歩3分。総戸数878戸(非分譲住戸359戸含む)、9棟(8階建て×2棟+12階建て×2棟+6階建て×1棟+14階建て×4棟)。販売戸数/未定、3LDK(70.08m2〜90.98m2)。販売価格/未定。平成27年5月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年1カ月後)。

新聞全紙大のチラシのオモテ面に、桜と緑に囲まれた団地型マンションの外観CG。
チラシ裏面の「物件概要」に目を凝らすと、「総戸数/878戸(非分譲住戸359戸含む)」と記されている。
なんと、このマンションは総戸数のうち4割も非分譲住戸なのだ。


どういうことかーーネットをググっていくと、いまから49年前(1965年)に建てられた桜上水団地(全17棟、総戸数404戸)の建替えマンションであることが分かる。
エレベーターがないため高齢者の上り下りが大変なことに加え、老朽化が進んだことから建替え委員会が設立されたのが今から16年前の平成10年。
建替えの推進派と反対派との間で裁判沙汰になって、平成24年10月22日に和解が成立している(この辺りの経緯については、反対派が立ち上げたサイト桜上水 団地の樹木たちに詳しい)。


もともと敷地に余裕をもって建っていた17棟・総戸数404戸のマンションを9棟に集約・高層化することで、総戸数878戸を確保。
同サイトによれば、旧住民は70m2の等価交換と引越し費用500万円を得られたことになっている。
このように都内の駅チカで容積率に余裕のある、建て替え事業の採算性の高いマンションでさえ、和解まで14年を要しているのだ。
マンション建替え円滑化法による建替え事例(マンション再生協会)を見ても、立地条件の良さそうな、しかも建て替え後の総戸数が大幅に増えている事例が多い。
郊外の狭い敷地に一杯いっぱいで建てられたマンションの行く末を憂う。


ちなみに、今回、建替え反対派の人たちが雇った弁護士さん達がトンデモない人たちだった(団地の建替裁判と「人権派」弁護士とのトラブルについて)というネット情報の真偽はともかく――
十分な売り渡し費用が得られるならば、賛成派と反対派のゴタゴタに巻き込まれないうちに、さっさと転居するのがいいという増田の意見に同感。


(本日、マンション広告2枚)

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2020年6月1日、このブログ開設から16周年を迎えました (^_^)/
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