不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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豪華共用施設で販促するという、ビジネスモデルの復活

東京オリンピック選手村建設予定地の近くに建設中の地上52階建ての免震ツインタワー・マンション。

【第1期 予告広告】六本木駅直通16分、駅徒歩9分。総戸数1,450戸(住宅)、SOHO216区画、その他店舗2区画、52階建。販売戸数/未定、1LDK(44.67m2)〜4LDK(123.77m2)。販売価格/未定。平成27年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年5カ月後)。

  • ※3月22日(土)の物件と同じ。

新聞全紙大のチラシのオモテ面に、圧倒的な存在感を持ってそびえ立つツインタワー・マンション。
チラシ裏面には、豪華ホテルと見間違えそうなエントランスホールのCG。
LUXURY SPACEを喧伝するキャッチコピーが躍る。

  • サウナを備えた200m2弱の大型SPA
  • 地上43階のVIEW LOUGE&BAR
  • 先進のマシンを採用したフィットネスジム
  • 贅沢な社交スペースとして活用できるオーナーズスイート
  • 華やかな時が流れる交流のスペースのパーティラウンジ・パーティスタジオ


  • 子供が安心して遊べるキッズルーム
  • 住まう方の交流が育まれるペアレンツサロン
  • 知的な時間を楽しむブックサロン
  • さまざまな用途に応えるミーティングルーム

この2、3年下火になっていた豪華な共用施設がここにきて復活!
たとえ有料であっても、金喰い虫の大型SPA(スパ)やBAR(バー)、オーナーズスイートやパーティラウンジ・パーティスタジオが管理費を侵食することはないのか――。


これら豪華な共用施設を利用するのは、総戸数1,450戸の住民。
1世帯平均3人として、約4千人という市場規模で採算が取れるのだろうか?


既に反面教師が存在している。
7年前(平成19年3月)に竣工した、42階建て3棟からなるメガ・タワーマンション、WORLD CITY TOWERS(ワールドシティタワーズ)だ。
ゲストルーム(高層スイート4室、低層スタンダード5室)やシアター兼通信カラオケルーム(1室)、フィットネススタジオやプール(20m×2レーン&キッズプール、温水ジャグジー)など、本日の物件以上に豪華な共用施設が満載。
総戸数2,090戸のトリプル・タワーマンションでさえ、プール運営の赤字に悩まされているのだ。
ワールドシティタワーズの「自治会ニュース2013年2月15日号(Vol.16)_PDF」によれば、年間の赤字は約3,000万円。
まあ、1世帯あたりにすれば、1.4万円(=3,000万円÷2,090戸)だから大した額ではないという見方もできなくはないが。
プールを利用しない人にとっては、文句の言いたくなるところだろう。


ちなみに、本物件(建設中のツインタワー・マンション)もワールドシティタワーズも、売主は同じ大手デベロッパー。
豪華な共用施設で販促し、あとのツケは住民に回すというビジネスモデルの復活。
なんだか、どこかの国の先祖帰りしている政策に似ているような・・・・・・。

(本日、マンション広告2枚)

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2022年6月1日、このブログ開設から18周年を迎えました (^_^)/
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