総務省統計局が5年ごとに実施している「住宅・土地統計調査」データのなかに、全国の市区町村別に「世帯の年間収入」と「住宅の所有関係」のデータ(平成20年)が公開されていたので、東京23区のデータを見える化(グラフ化)してみた。
まずは、23区全体のグラフ。
※横軸は「世帯の年間収入」、縦軸は「世帯数の割合」を示している(以下、同じ)。
所得が低いほど借家住まいが多い。持家は、フタこぶラクダ状態(200万円〜600万円と1000万円〜1500万円)にある。
次に各区を見ていく。
ザックリと次の5つのパターンに整理してみた。
- 低所得・借家住まい特化パターン
- 二極化パターン
- 持家の割合が各所得層に広く分布しているパターン
- 所得が低い層に公営の借家の割合が高いパターン
- その他パターン
低所得・借家住まい特化パターン
所得が低い層に借家の割合が高いパターン。新宿区、中野区、豊島区に見られる。
二極化パターン
所得が低い層に借家の割合が高く、所得が高い層に持ち家の割合が高い。文京区、目黒区、世田谷区、杉並区に見られる。
持家の割合が各所得層に広く分布しているパターン
所得が低い層ほど借家の割合が高く、持家は各所得層に広く分布している。台東区、品川区、大田区に見られる。
所得が低い層に公営の借家の割合が高いパターン
所得が低い層ほど借家の割合が高く、持家は各所得層に広く分布している。また、所得が低い層に公営の借家の割合が高いのが特徴。
墨田区、江東区、北区、荒川区、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区。区の東部に多い。
その他パターン
高所得者層の持家の割合が特に高い。
高所得者層にも借者住まいの割合が高い。
千代田区ほどではないが、高所得者層に持ち家の割合が高い。
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