韓国や中国を非難する「嫌中憎韓」の本が売れ、週刊誌も両国を揶揄する見出しが目立つという(朝日新聞デジタル 2月11日)。
隣国同士の関係がうまくいっていない現状において、在留外国人にとっては居心地が悪かろう。
1都3県には、いったい何人くらいの在留外国人がいるのか?
法務省の「在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表 2012年12月」をひも解いてみよう。
1都3県の在留外国人ランキング(2012年12月末)
統計表に「都道府県別 国籍・地域別 在留外国人」のエクセル・データが掲載されているので1都3県のデータを抽出し、国籍・地域別に多い順にならべたのが次図。中国人(296,078人)がダントツで多く、韓国・朝鮮人(166,525人)が中国人の約半分で2番目に多い。
3番目に多いのはフィリピン人(77,412人)。
4番目の米国人(24,685人)と5番目のブラジル人(24,424人)は、ほぼ同数。
1都3県の在留外国人の分布
在留外国人のトップ5が1都3県にどのように分布しているのか――地図化してみた。中国人の分布
まずは中国人。1万人を超えるのは次の5つの自治体。
- 1位:埼玉県川口市(12,676人)
- 2位:新宿区(11,625人)
- 3位:江戸川区(11,037人)
- 4位:豊島区(11,009人)
- 5位:江東区(10,247人)
韓国・朝鮮人の分布
次に韓国・朝鮮人。上位5の自治体は次のとおり。新宿区が頭一つ多い。
- 1位:新宿区(12,026 )
- 2位:足立区(8,086人)
- 3位:荒川区(6,309人)
- 4位:江戸川区(4,782人)
- 5位:江東区(4,657人)
フィリピン人の分布
次にフィリピン人。上位5の自治体は次のとおり。足立区が頭一つ多い。
- 1位:足立区(3,250人)
- 2位:江戸川区(2,338人)
- 3位:埼玉県川口市(2,170人)
- 4位:大田区(2,080人)
- 5位:松戸市(1,490人)
米国人の分布
次に米国人。上位5の自治体は次のとおり。都心に集中しているのが大きな特徴だ。
- 1位:港区(3,595人)
- 2位:渋谷区(1,434人)
- 3位:世田谷区(1,318人)
- 4位:新宿区(824人)
- 5位:目黒区(745人)
ブラジル人の分布
最後にブラジル人。上位5の自治体は次のとおり。米国人とは逆に地方に分散しているのが大きな特徴だ。
- 1位:横浜市鶴見区(1,136人)
- 2位:埼玉県本庄市(852人)
- 3位:神奈川県平塚市(847人)
- 4位:千葉県八千代市(775人)
- 5位:神奈川県綾瀬市(688人)
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