大規模な都市公園の近くに建つ、2棟の超高層マンション。
物件概要
- 【予告広告】大手町駅直通7分、駅徒歩7分。総戸数204戸、27階建。販売戸数/未定、2LDK(665.30m2)~4LDK(103.90m2)。販売価格/未定。平成29年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の2年3カ月後)。
- 【予告広告】大手町駅直通7分、駅徒歩11分。総戸数132戸、20階建。販売戸数/未定、3LDK(70.84m2)~4LDK(88.54m2)。販売価格/未定。入居時期/平成28年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年10カ月後)。
久しぶりに新規のタワーマンションのチラシ。
やや場所の離れた2つのタワーマンションの広告が、一枚のチラシに盛り込まれている。
竣工時期も半年ほど離れているのだが、「大規模公園近接」を共通のキーワードに、「ダブルタワーマンションプロジェクト」として、一枚のチラシに盛り込まれている。
経費節減の効果もあろう。
さて、「超高層マンションは格差社会の縮図」「30代は永住できない大規模超高層マンション」といった、数々の問題をはらんでいるにも係らず、超高層マンションはまだまだ建設されていくようだ。
※不動産経済研究所が2014年5月8日に発表した「全国超高層マンション市場動向」のデータをもとに作成。
超高層マンションといえば、眺望の良さが喧伝されがちで、ネガティブな側面はあまり報じられていない。
超高層マンションの関連本をまとめておいたので、ご参考に!
十数年の実体験を通して、生活者視点で書かれた、数少ない超高層マンション本。
児童文学作家である著者が、20階の生活環境をわかりやすく教えてくれる。
東日本大震災が起きる4年前に書かれた本。
「帰宅難民」についての記述は、予想された通りであったが、液状化の悲惨さまでは言及されていなかった。
「流産率が高まるリスク」や「長周期地震動の影響」から「光化学スモッグの影響」まで、高層マンション住民を見舞う肉体的、精神的ネガティブ情報を一通り知ることができる。
高層マンションは子供にとって良い育児環境にもなり、悪い育児環境にもなることを警告したいという、高層マンション居住が子育てに与える影響研究の第1人者である織田正昭先生の著作。
サンプル数が少ない調査結果から、「高層階に住むと流産しやすい」と断言できるのか?
大切なことは、「高層階に住むと流産しやすい」可能性があることを知った上で、高層マンションの選択可否を考えることだと思う。
超高層マンション物件情報の入手から、建物チェックのポイント、ローンの話、メリット・デメリットまで、一応一通り列挙されている。
超高層マンションといえども、低層階・中層階の住戸は、眺望的に恵まれていないので、資産価値は高くない。
資産価値が高くないのに、高層階住戸と同様のデメリットがついてまわる。超高層マンションであるがゆえの、大震災時の機能不全リスクやスラム化リスクだ。
(本日、マンション広告2枚)