多くの人にとって、マンション選びは、一生の内でそう何回もあることではない。
いざ、マンション選びを始めようとしてネットで調べようにも、どのサイトにどんな情報が掲載されているのか、皆目見当がつかないといったところではないだろうか。
仮に、いくつかのサイトを見つけることができたとしても、そのサイトが提供している情報の信頼性は高いのか否か、なかなか判断し辛いのではないだろうか。
筆者のように個人が趣味で運営しているサイトと異なり、多くのマンション情報サイトは、営利目的で運営されている。
したがって、運営されているサイトの利益の源泉がどこから来るのかによって、提供されている情報にバイアスが掛かっている可能性があることに留意する必要がある。
たとえば、不動産会社からの広告収入によって運営されているサイトは、不動産会社に不利益をもたらすような情報は提供しない可能性がある。
ただ、不動産会社からの広告収入によって運営されているサイトが100%ダメということを言っているのではない。
たとえば、SUUMO(リクルート)、Yahoo!不動産(ヤフー)、HOME'S(ネクスト)といった大手の不動産情報提供サイトは、不動産会社からの物件情報登録料を利益の源泉としているが、物件を探すためのサイトとしてはとても有用だ。
注意しなければならないのは、「購入vs賃貸」といった記事で結論がよく分からない内容に振り回されないことだ(分譲マンションと賃貸マンションを扱っているスポンサーがいるのだから、どちらがいいとは明言できない)。
あるいは、「まずはモデルルームに出かけよう!」などといった、丸腰でのカモネギ状況を誘う、スポンサー都合の記事を鵜呑みにしないことだ。
この業界を10年近く観察している筆者が厳選する、マンション選びのお役立ちサイトは次の7つ。
- 物件情報を探すためのお役立ちサイト
- SUUMO(スーモ)
- Yahoo!不動産
- HOME'S(ホームズ)
- 分からないことを知るためのお役立ちサイト
- 住まいサ〜フィン
- マンションってどうよ
- 物件の口コミ情報が分かるお役立ちサイト
- マンションコミュニティ
- 公的な情報を知るためのお役立ちサイト
- 住まいの情報発信局
ただし、それぞれのサイトの収益モデル(誰がスポンサーなのか)によって、情報にバイアスが掛かっている可能性があることに要留意だ。
縦軸に「消費者にとってのお役立ち度」、横軸に「消費者サイドの比重」として、上記7つのサイトを配置してみたのが次図。
※配置は、あくまでも管理人の主観的判断による。
各サイトの特徴を以下に整理しておいた。参考にしていただければ幸いである。
SUUMO(スーモ)
不動産会社からの物件情報登録料を利益の源泉としているサイト。
リクルートが運営する不動産ポータルサイト。
登録物件の多さと検索のし易さで右に出るサイトは無いと思う。
会員登録により各種サービスが受けられる。
Yahoo!不動産
不動産会社からの物件情報登録料を利益の源泉としているサイト。
不動産・住宅情報サイト。
Yahoo!知恵袋(住宅)や textream(マンション、一戸建て、賃貸)といった、双方向性のコンテンツが利用できる。
HOME'S(ホームズ)
不動産会社からの物件情報登録料を利益の源泉としているサイト。
不動産・住宅情報サイト。
縮小に向かう国内の住宅市場から、海外市場に活路を見出そうとする動きが見られる。
住まいサ〜フィン
不動産会社等にサイト上の広告枠を販売するという収益モデル。
分譲マンション購入者向けの情報サイト(首都圏中心)。
物件の「価格表」データと、新築マンションの売り出し価格(m2単価)を予測した「沖式新築マンション時価」データが超お役立ち。
マンションってどうよ(関西版 関東版)
不動産会社等にサイト上の広告枠を販売するという収益モデル。
NPO法人が運営している、無料で専門家に質問できる稀有なサイト。
マンションコミュニティ
Googleの提供する「 Adsenseプレースメントターゲット広告を導入」することで、広告スポンサーからの直接的な影響を排除している。
マンション購入検討者の情報交換を目的とした国内最大規模の掲示板サイト。
匿名投稿方式なので、本音情報を得られやすいが、販売サイドの工作員の投稿も多いので要注意。自己責任にて利用すべし。
住まいの情報発信局
財団等により設立された住宅情報提供協議会が運営する中立性、信頼性を持つ住宅関連情報を発信するポータルサイト。
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