不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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大規模超高層マンションの販売価格を可視化してみた

官民が連携・協働して環境に配慮した街づくりの実現を目指す「グリーン・エコアイランド構想」の一画に建つ、大規模超高層マンション。

【第1期4次 予告広告】銀座1丁目駅直通6分、駅徒歩12分。総戸数1,110戸、44階建。販売戸数/未定、1LDK(53.25m2)〜4LDK(95.49m2)。販売価格/未定。平成26年8月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年後)。

  • ※2012年11月15日(木)、2013年1月14日(月)・4月20日(土)・7月5日(金)の物件と同じ。

7月29日(月)に第1期470戸の抽選があったと思ったら、3週間も経たないうちに第1期4次の予告広告が出た。
1期2次〜3次の本広告がSUUMOに出された形跡がない。
第1期470戸の抽選の後に、駆け込みで2次・3次の販売をしたということなのだろうか・・・・・・。


さて、本日の新聞半紙大のチラシ裏面には間取り図が4つ。
しかも、それぞれの予定販売価格も併記されている。

  • 62De Type 2LDK 59.89m2 4,000万円(25F)
  • 70De Type 3LDK 69.95m2 5,100万円(15F)
  • 80Aw Type 3LDK 77.63m2 5,800万円(25F)
  • 85Es Type 3LDK 84.94m2 7,000万円(10F)

総戸数1,110戸、44階建ての大規模超高層マンションともなれば、どの階の、どの方位の住戸の、いくらくらいが妥当なのかなんて、見当がつかないのではないだろうか。


こういう場合参考になるのが、物件情報を提供している「住まいサ〜フィン」サイトの「価格表」データだ。
会員から集められた「価格表」を閲覧することができる(会員登録要)。
全ての物件の「価格表」が掲載されているわけではないが、この物件の場合には、「第1期1次(469件)」の「価格表」が掲載されている(2013年8月17日現在)。
この物件の価格表データをグラフ化したのが次図。
販売単価と階の関係(方位別)
「南西角住戸」や「南東角住戸」は、単価設定が高いことが分かる。
逆に単価設定が低いのは「北東向き住戸」だ。
「北西角住戸」は、高層階の単価は高いが、低層階の単価はかなり低めに設定されている(隣接建物に眺望を遮られているためか)。
「西向き住戸」や「東向き住戸」は、単価設定のバラつきが大きいので、これらの中から住戸を選ぶ際には、セールストークに惑わされないよう、要注意だろう。

(本日、マンション広告1枚)

2024年6月1日、このブログ開設から20周年を迎えました (^_^)/
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