湾岸マンション群エリアの一角に建つ最後のタワーマンション
【第6期 本告】銀座1丁目駅直通5分、駅徒歩11分。総戸数600戸、52階建。販売戸数15戸、1LDK+DEN(65.54m2)〜3LDK+DEN(87.42m2)。販売価格4,590万円〜6,320万円、最多価格帯5,200万円台(3戸)。平成24年12月中旬竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。
- ※2011年1月8日(土)・2月27日(日)・6月12日(日)・10月21日(金)・11月26日(土)・12月2日(金)・12月7日(水)、2012年1月6日(金)・1月21日(土)・1月28日(土)・4月14日(土)・5月5日(土)・5月19日(土)・6月23日(土)・7月7日(土)・8月11日(土)の物件と同じ。
新聞半紙大のチラシのオモテ面に、売れ行きの良さを演出するキャッチコピー。
おかげ様で合計561戸、申込登録連続即日完売。
〇〇(=物件名)は、いよいよクライマックスへ。
全600家族の新しい夢が咲き誇る、感動の未来がはじまる。
「連続即日完売」で、総戸数600戸の完売が間近であることを連想させる、「いよいよクライマックス」という表現。
このチラシには、「連続即日完売」した「合計561戸」の期分けごとの発売戸数が開示されているが、それぞれの期分け販売の時期までは分からない。
そこで、『マンション・チラシの定点観測データベース』を用いて、この物件の期分け販売の推移をグラフ化してみた。
来月の竣工に向けて、順調に発売戸数を伸ばしているといえよう。
完売まで、「第6期(15戸)」と残り24戸(総戸数の4%)。
たしかに売れ行き良好のようにみえる。
以上のように、過去のチラシ情報をひも解き、販売履歴を可視化することで、様々なことが見えてくる。
さらに、不動産経済研究所が毎月発表している「首都圏新築マンション市場動向」をひも解くことで、興味深い事実が見えてくる。
毎月発表される情報の中に、主な「即日完売物件」として、「平均分譲価格」と「平均倍率」「最高倍率」が掲載されているのだ。
この物件についていえば、次の通り。
- 2011年12月発表:第1期 完売戸数250戸、平均5,618万円、平均1.12倍、最高3倍
- 2012年8月発表:第4期1次 完売戸数20戸、平均5,793万円、平均1倍、最高1倍
- 2012年10月発表:第5期2次 完売戸数20戸、平均5,650万円、平均1倍、最高1倍
「第1期(250戸)」こそ「平均1.12倍、最高3倍」であるが、「第4期1次(20戸)」も「第5期2次(20戸)」も最高倍率が1倍しかない!
これは“即日完売”できる見通しが得られた(購入予定客が確保された)段階で抽選を実施していることの証左。
これから販売される「第6期(15戸)」と残りの24戸、セールストークに煽られて、焦って決めることはないかも。
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